100人の管理職と子育て社員の声を聞き、本を出版

 企業が育児休暇を取る社員をただの負担とするのではなく、発想を転換し、社員にリーダーシップスキルを与える素晴らしい機会だと受け止められれば、育児でストレスがたまっている社員の将来への心配を減らすことができます。小さな子どもをもつ社員が安心して育児に専念できることは、彼らのワークライフバランス、つまり生活の向上につながります。

 子どもの頃から人のためになる仕事がしたいと思っていたティーナさんは、ペアレント・スマート構想を広めることが彼女のライフワークだと思っています。でも、どこから始めたものかと思案していた起業当時、まずはデータを集めようと、100人の管理職と子どものいる社員にアンケート調査をしました。結果は予想通り、ティーナさんの理論を裏付けるものになりました。

 それを元に出版した本とその新しい考え方が話題に上り、大手の新聞や雑誌などにも掲載されティーナさんの会社の方向性を定めるきっかけになったそうです。その後ティーナさんは各分野のエキスパートたちとチームを組んでペアレント・スマートな会社の成功事例を国内外に発信する活動をはじめました。

ティーナさん著作のペアレント・スマートのハンドブック
ティーナさん著作のペアレント・スマートのハンドブック