ARIA世代ともなると、仕事で気の張る相手に会うときや、すてきな方にプライベートでお呼ばれしたときなどに、「心を込めて選びました」というメッセージが伝わる手土産を知っておきたいもの。そこで、食の第一線で活躍するプロにオススメの品を聞き、試食した正直な感想を食いしん坊ライター&編集者がお伝えします。連載第4回は、魅力的な街、神戸と東京・麻布十番で買える「OFFの手土産」です。
ライターH:出張先でも都内近郊でも、独り飲みでお店を開拓できるタイプ
ライターT:常に複数の料理教室に通い、おいしいものに出合ったら全種類制覇をもくろむ根っからの食いしん坊
編集O:おいしかった店を、都内でも台湾でもGoogleマップに保存していたら星だらけに!
編集O 前回記事『いつも行列! 神戸の手土産、気取らない麻布の手土産』では、仕事がらみのONの場での手土産にぴったりな品を、大人気料理研究家の枝元なほみさんと濱田美里さんという食のプロに教えてもらいました。
さて、今回は引き続きこのお二人に友人の家を訪ねるときなど、OFFにぴったりな手土産を教えていただきます。センスのいいお二人なので、期待が高まりますね。そして、いよいよ、しょっぱい系も登場なんですよね?
ライターH そうなんです! 濱田さんのOFFの手土産の一押しが、芦屋と神戸・六甲道に店を構える「メツゲライクスダ」の、ハムやソーセージやパテといった食肉加工品、「シャルキュトリー」です。濱田さんによると「すべての製品の最後の一味まで魂のこもった感じ。一緒に買えるマスタードや唐辛子のコンフィチュールも隠し味がたまらず、コンフィチュールはソーセージだけでなく、アイスクリームにかけてもおいしいです」とのこと。
ライターT あ! そのお店、本当においしいですよね! 数年前にパン作りや料理を習っている先生から教えてもらい、その後は仕事などで神戸に行くたびに立ち寄っています。芦屋のショップでは、ショーケースの中の商品やデリを食べられるイートインのコーナーもあるから、小腹を減らして行くんですよ。Hさん、買いに行ったの?
ライターH 今回は通販を利用しました。注文できるのは、その時に作っている商品なので、ネット上でも頻繁に取扱商品が変わります。何か狙っている商品があるならこまめにチェックしたほうがいいですね。
取り寄せたのはこちら。オリジナルスパイスでマリネした豚肉のロースト「プティ サレ ロティ(タコス)」と、濃厚な鴨のテリーヌ「テリーヌ ド カナール クラシック」、「スパイシーマスタード」の3品です。
計算され尽くしたプロの味にノックアウト
編集O わぁ、箱を開けたときにお肉がドーンと入っていると、迫力ありますね。パテやハム系は、持っていけばすぐに切り分けておつまみになるので、飲むメンバーが集まるときの手土産にぴったりですね。どんな味なのかなあ。Hさん、早く切って! 切って!
ライターH 豚肉のロースト、すごくお肉がしっかりしていて、薄くスライスできますねー。スパイスの香りがします。パテもカットしますね。さあ、どうぞ。
編集O うわあ、豚肉のローストは、かむたびに濃厚な味とスパイシーな風味が口に広がりますね。うーん、おいしい! マスタードとも合う!
ライターT 鴨テリーヌもおいしいです! サイコロ状の鴨肉やピスタチオ、フォアグラも入っているのね。それぞれの食感や味の違いも感じられるし、それが口の中で合わさったときのことが計算し尽くされてる感じ。もっと食べたい!
編集O マスタードは瓶のニワトリのイラストもかわいいですよねー。グリーンペッパーやスパイスが入っているけれど、そんなに辛過ぎず、濱田さんもお勧めのたまり醤油がいい仕事をしています。自宅用にも買いたい! さて、この連載では待望の“しょっぱい系”の手土産でしたが、他にお勧めってあります?