ARIA世代ともなると、仕事で気の張る相手に会うときや、すてきな方にプライベートでお呼ばれしたときなどに、「心を込めて選びました」というメッセージが伝わる手みやげを知っておきたいもの。そこで、食の第一線で活躍するプロにお薦めの品を聞き、試食した正直な感想を食いしん坊ライター&編集者がお伝えします。連載第2回は、みんなで分けて食べたい「OFFの手みやげ」です。

試食するのはこのメンバー

ライターH:出張先でも都内近郊でも、独り飲みでお店を開拓できるタイプ


ライターT:常に複数の料理教室に通い、おいしいものに出合ったら全種類制覇をもくろむ根っからの食いしん坊


編集O:おいしかった店を、都内でも台湾でもGoogleMapに保存していたら星だらけに!

100年超の歴史ある洋菓子店の意外な逸品

編集O 前回記事では、気鋭のフードスタイリスト綱渕礼子さんと、インスタフォロワー4万9000人を超える大人気の料理研究家ワタナベマキさんに、仕事がらみなどONの場面で活躍してくれる手土産をご紹介いただきました。どちらも本当においしかったですよね。やぁー、この企画が実現して本当に良かった(笑)。

 さて、今回はもう少しくだけた集まり、例えば友人知人宅にお呼ばれしたときや、帰省時に何を持っていけばいいのかを、このお二人の食のプロに伺ってご紹介したいと思います。

ライターH それ、気になりますー。「ちょっとこんなの見つけちゃったんだけど……」っていう、とっておきがありそう。

ライターT ほんと、そう! じゃあまず最初に、綱渕さんのお薦め手土産から。びっくりしますよ。なんと、東京・神田にある老舗、近江屋洋菓子店の「フルーツポンチ」なんです。

さすが100年を超える歴史のある老舗。包装紙もリボンもレトロな雰囲気です
さすが100年を超える歴史のある老舗。包装紙もリボンもレトロな雰囲気です

ライターT 近江屋は神田にある昭和の雰囲気が残る洋菓子店で、素朴な「アップルパイ」や「苺サンドショート」が定番です。併設の喫茶コーナーでは、絞りたてのフレッシュジュースやコーヒーが飲み放題のドリンクバーを利用したら、購入したケーキを食べられるんです。私も、以前勤め先が小川町だったときによくケーキを買いに通ったなぁ……。

 でも、このフルーツポンチは知らなかった! 綱渕さんのお薦め理由は「食後の口直しとして、ケーキほど重たくもなく、たくさん食べた後でもさっぱりといただけるのがいい。お子さんのいるご家庭にお呼ばれしたときに持って行くと喜ばれるんですよ」とのこと。

編集O 包装紙のイラストもピンクのリボンもレトロでかわいい! 何が入っているのかなってワクワクしますね。Tさん、早く開けてみて!