ワタナベマキさんが選んだのは、あの老舗のクッキー

ライターH それが、こちら! オーボンヴュータンの「プティ・フール・セック」です。 店舗は尾山台の本店の他は日本橋高島屋のみですが、「プティ・フール・セック」は電話やファクスでお取り寄せもできます。今回購入した「プティ・フール・セック(中)」は8種類の焼き菓子の詰め合わせで4250円(税抜)。

ライターT おぉ! フランス菓子の巨匠、河田勝彦さんのお店ですね!

落ち着いた包装だから、社用にもうってつけ
落ち着いた包装だから、社用にもうってつけ
缶もステキ! 食べ終わっても取っておきたくなるー
缶もステキ! 食べ終わっても取っておきたくなるー
8種類の焼き菓子が詰め合わせに。どれから食べようか、気分が盛り上がる
8種類の焼き菓子が詰め合わせに。どれから食べようか、気分が盛り上がる
では「せーの」で、自分が食べたいのを選びましょう
では「せーの」で、自分が食べたいのを選びましょう
では「せーの」で、自分が食べたいのを選びましょう

ライターH どれもおいしい! 一つひとつの味がしっかりしているから、2つ、3つ食べると満足しますね。社用で分け合うにはぴったりかも。

編集O うんうん。ワタナベマキさんの「伝統的で本格的な味」というコメント、よく分かります。どなたに差し上げるにしても、恥ずかしくない、というか。

一番気に入ったのは、これ!
一番気に入ったのは、これ!

ライターT オーボンヴュータンは個人的にもよく買いに行くのですが、私のお薦めは、塩味パイの詰め合わせの「プティ・フール・サレ」(1800円、税抜)や、テリーヌの詰め合わせ! 塩味パイは、男性の多い職場でも喜ばれると思います。同じく、塩味パイが激ウマで頻繁に利用しているのが、用賀にある「Ryoura」。生菓子のラインアップも多くて、いつも新作が楽しみなお店です。そんな生菓子以上に気に入っているのが焼き菓子で、チーズの味が濃いパイは一度は買い占めたこともあるほど(笑)。差し上げた皆さんに大好評で、その後わざわざ遠くから買いに行ったという人も。

編集O Ryouraの菅又亮輔さんはムース系も絶品ですよね! 前に他の店に勤めていらしたときからファンでした。焼き菓子で私の愛用店は、白金高輪のメゾン・ダーニ。以前は編集部から激チカだったので、開業前から有名店になるまでを見守ってきました(笑)。バスク地方の焼き菓子、「ガトーバスク」が看板商品ですが、あえて私が推したいのはフィナンシェ。こんがりめに焼いてあって本当においしい。この店が素晴らしいのは、朝7時から営業していることと、1日に何回も焼き菓子を焼いていること。焼きたてのカリッとした歯ごたえのフィナンシェを手みやげにできます。最近は、すぐ近くにできた姉妹店GAZTAの「バスクチーズケーキ」がメディアによく登場して常に行列ですよね。こちらもおいしかったですが、やはり私はフィナンシェ推し(笑)。

メゾン・ダーニの姉妹店、GAZTAのバスクチーズケーキ。雨の週末の午前、並ばずに買えました(写真/編集O)
メゾン・ダーニの姉妹店、GAZTAのバスクチーズケーキ。雨の週末の午前、並ばずに買えました(写真/編集O)

ライターH 私の手みやげの定番は、鎌倉紅谷の「クルミッ子」。バターの生地に、クルミをぎっしり入れたキャラメルをはさんだもので、お取り寄せもできます。その他には、赤坂のリベルターブルの「マドレーヌ オ トリュフ ノワール エ フロマージュ」も手みやげにしますね。黒トリュフを使った生地にシェーブル(山羊のチーズ)を練り込んであって、持って行った先で話のきっかけにもなります。もちろん、味も間違いなし!

編集O おいしいものの話って、止まらないですよねー。次回は、おうちにお呼ばれしたときにぴったりのOFFの手みやげをご紹介します。お楽しみに!

今回、食のプロから教わった2品はこちら
右/HIGASHIYA 「ひと口果子 真」(2100円、税抜)。人気の「棗(なつめ)バター」をはじめ、定番の「ひと口果子」6種入り。この他、定番3種と二十四節気ごとに替わる「節気ひと口果子」の詰め合わせ「ひと口果子 行」も。店舗は銀座のHIGASHIYA GINZA、表参道のHIGASHIYA man、丸の内のHIGASHIYA man 丸の内の3店。オンラインショップで購入可能。

左/オーボンヴュータン 「プティ・フール・セック(中)」4250円(税抜)。プティ・フール・セックは、このほか6種類入りの「小」(2950円、税抜)、10種類入りの「大」(7080円、税抜)もある。実店舗は、東京・世田谷区尾山台の本店と日本橋高島屋。電話、ファクスで取り寄せが可能。注文から最短で1週間後からの発送。ホームページ

◆変更履歴:4ページ目で紹介したGAZTAの「チーズスフレ」を「バスクチーズケーキ」に修正しました。(2019年8月29日)

取材・文/武田京子 写真/小野さやか イラスト/村澤綾香 取材協力/堀田恵美 構成/大屋奈緒子(日経ARIA編集部)

綱渕礼子
フードコーディネーター、フードスタイリスト
つなぶち・れいこ/江上料理学院で各国の家庭料理講座や企業料理講習会、レシピ開発、スタイリングなどを行い、2019年よりフリー。レシピ開発や撮影用調理、スタイリング、食育活動などを行うほか、料理講師も行っている。インスタグラムのアカウントは@reiko.t.table
ワタナベマキ
料理研究家
グラフィックデザイナーを経て料理家に。2005年より「サルビア給食室」を立ち上げ、現在は雑誌や書籍、広告などで旬の素材を生かした料理レシピを提案。著書に『料理家ワタナベマキが家族のために作るごはん』(主婦と生活社)など。