40~50代で感じる、仕事のマンネリ化やそれに伴う自己成長感の低下。この「キャリアの停滞」を抱えたまま、仕事人生の後半戦を生きるのか。それとも、「まだ半分もある」仕事人生で、成長できる自分に変わるのか。4700人の会社員を対象に調査分析を行った法政大学大学院政策創造研究科教授・石山恒貴さんとパーソル総合研究所主任研究員・小林祐児さんと考えます。

石山恒貴さん(以下、敬称略) 前回の記事「転職せずに今の仕事で成長できる『自走力』をつけよう」では、40~50代の「キャリアの停滞」を抜け出すためには、将来的なキャリアを見通した「自分だけの地図」を描き、その地図を手に自ら走る力「自走力」を身に付ける必要があると述べました。そして、その「自走力」を支える5つの行動特性「PEDAL(ペダル)」は、(1)まずやってみる(Proactive)、(2)仕事を意味付ける(Explore)(3)年下とうまくやっていける(Diversity)、(4)居場所をつくる(Associate)、(5)学びを活かす(Learn)についてご説明しました。

 自走するための5つの行動特性をPEDALとしたのは、理由があります。自転車のペダルは、こぎ始めこそ重いですが、こぎ出せば軽くなっていき、スイスイ自走できるようになります。40代、50代の方々は、長年のキャリアもありますし、何もかもを一から学んだりする必要はありません。

 働き方、考え方をちょっと変えて、このPEDAL行動をやってみると、すぐに回り出します。どうしたら、これらの行動特性を高め、仕事人生の後半戦を、自らの成長を感じながら、生き生きと躍進できるのか。具体的な方法やヒントをお伝えしていきます。

仕事人生の後半戦で躍進するために「PEDAL」行動を実践