キャリアの停滞を突破する「自走力」とは

小林祐児さん(以下、敬称略) では、どのようにして仕事人生の「仕切り直し」をすればいいのでしょうか。40代、50代の会社員を対象にした調査を分析することで見えてきたのは、「キャリアの停滞」から抜け出して活躍しているビジネスパーソンは、今の自分を現実的に見つめた上で、将来的なキャリアを見通した「自分だけの地図」を描き、その地図を片手に自ら走る力「自走力」が高い、ということです。

 「キャリアの停滞」を突破する「自走力」とは何か。細かく分析していくと、「自走力」が高い人には下記の5つの行動特性が見られることが分かりました。それが、
(1)まずやってみる(Proactive)
(2)仕事を意味づける(Explore)
(3)年下とうまくやっていける(Diversity)
(4)居場所をつくる(Associate)
(5)学びを活かす(Learn)
です。我々は、この5つの行動特性を、それぞれの頭文字をとって「PEDAL(ペダル)」と呼んでいます。

小林 会社人生の「仕切り直し」をするにあたって大切なことは、今の自分のままで走り続けられるのか、自分の「自走力」を把握すること。自分にはどの程度「自走力」があるのか、どこに強みがあり、どこに弱みがあるのかを知ると、何から手をつければいいのかが分かります。まずは日ごろ、どのような姿勢で仕事をしているかを振り返りながら、次ページの診断表で、「自走力」をセルフチェックしてみてください。