1月の最終週、40~50代の働く女性向けWebメディア『日経ARIA』では、コロナ下での感情マネジメントをテーマにした特集記事や人気連載をお届けし、多くの方に読まれました。読み逃した方のために、記事を厳選して週末にお届けします。

◇◆ 今週、最も注目の記事は… ◆◇

 「22歳の詩人、見た?」――先週、ARIAの人気連載の打ち合わせの冒頭で、まずこの話題になりました。ご存じ、米国のジョー・バイデン大統領の就任式でアマンダ・ゴーマンが披露したスピーチです。鮮やかな黄色いコートに、大きな赤いヘッドバンド、両耳には金色の輪。ほっそりした指先まで優雅に動かしながら、この日のために書き下ろしたという詩を朗読する堂々とした姿に、この国の底力を感じました。

 彼女を起用するように進言したのは大統領夫人のドクター ジル・バイデンだったという話も、世界中の女性をわくわくさせる要素だったのではないでしょうか。詳しいリポートをニューヨーク在住のビジネス・コンサルタント、渡邊裕子さんが寄せてくれました。ジル・バイデンについて以前にお届けした記事「ジル・バイデン次期大統領夫人 『教壇に立ち続ける』」も、合わせてぜひ。。

(日経ARIA編集長 大屋奈緒子)


大統領就任式でアマンダ・ゴーマンが見せた米国の未来



◇◆ 見逃してませんか? 今週の注目記事7 ◆◇

猫2匹と夫とワーケーション 今後どう働きたいか考えた

週末は、ほっこりした写真で癒やされてください。「ペットと呼ばないで」は、かけがえのない家族の一員である動物たちとの物語を紹介する連載。今回は、ふわっふわの毛に包まれた2匹の猫、うみまるくん(3歳)としおんちゃん(2歳)が登場します。この2匹と暮らす夫婦は、完全テレワークが可能になった昨秋に、思い切って一緒に軽井沢へ2週間のワーケーションに出掛けてみました。猫は、知らない場所が苦手とされますが、さて、どうなったでしょうか。


小巻亜矢 自分の「感情モニタリング」がチームを強める

日経ARIAで何度か取材の機会をいただいている、サンリオエンターテイメント代表取締役社長の小巻亜矢さん。今回は、51歳から通った大学院で学んだという心理学の「対話的自己論」を交えながら、公私で感情のマネジメントをどのように行っているのか教えてもらいました。「やさしく話す」「あたたかく聴く」という会話のルールを組織に取り入れ、業績のV字回復の立役者となった小巻さん。目指したいリーダーの姿として、多くの方に読んでいただきたいインタビューです。


世界一不安を感じやすい日本人へ 夜10分のストレッチ

タイトルを見てドキッとした人もいるのでは。運動生理学、公衆衛生学が専門の永松俊哉さんによると、「不安遺伝子」と呼ばれる遺伝子を日本人の80%以上が保有しているとの研究報告があり、日本人は心配性の気質を持っているのだそう。1つの不安が消えたら、すぐに次の不安を探し出す。そんな気質に心当たりがある人は、夜寝る前に10分程度のストレッチをすると寝つきが良くなり、更年期症状が改善することが期待できるそうです。


怒りのセルフケア マイナス感情は6秒間セラピーで解消

こちらもメンタルケアについてご紹介した記事。つらい、不安、といったマイナスの感情で心がいっぱいになると、怒りという表現で感情を表すのだそうです。この感情の発露は、無理に抑え込めばいいというものではないけれど、周囲の人との関係を考えると、うまくコントロールしたいもの。そのための具体的な方法を紹介しています。コロナ禍でステイホームが推奨され、ストレスがたまって家族や周囲の人とぶつかりがちな今こそ、知っておきたい対処法です。


「断られて当然」エキナカ発足時の苦労が独立後に生きた

先週に引き続き、JRのエキナカ事業成長の立役者である鎌田由美子さんのインタビューをお届けしました。現在は会社員を卒業し、「一生の仕事にしたい」と考えてきた地域活性化を軸とした新たなものづくりに、起業家として挑戦中の鎌田さん。大企業に所属しているという肩書なしに一から信頼関係を築くにあたって、どんな心構えで臨んでいるのか、過去のどんな経験が役立っているのか、話してくれました。


中小企業を争いごとから守りたい 敏腕弁護士起業のワケ

弁護士といえば高度な専門職として、誰もが認める職業です。しかも大手法律事務所でアソシエイト(雇われ弁護士)としてがむしゃらに働き、パートナー(共同経営者)弁護士にまでなったなら、あとは自分の専門性をさらに磨いていけば、安定して働いていける――。ところが、「長い人生、ここらで新しい冒険をするのもいいな」と判断した藤田美樹さんは、中小企業が会社同士の紛争で不利益を被る現状をなんとかしたいと、リーガルテックで起業します。(下)と合わせてお読みください。


「アレクサ、お母さんに呼びかけて」親の見守りの進化形

何度も目にしていた「アレクサ、○○○して」というテレビCM。でも、「部屋の照明なんて自分で消せばいいし」とか「エアコンを帰宅前に入れる必要なんてないよね」とか「何でもamazonで買うようにはならないぞ」などと思っていた私でした。ところが今回、高齢の親の見守りにぴったりということを知り、うーんとうなってしまいました(開発者が想定した使い方かどうかは分からないですが)。いずれ高齢の両親を心配する日に備え、ARIAの「クリップ」機能でクリッピングしておきました。


◇◆ 連載ピックアップ vol.37 「ひと・ヒト・人」 ◆◇

「自分さえ我慢すればいい」は大間違い・心の駆け込み寺

悩んだり、イライラしたり、日々浮き沈みする心を穏やかにしたい……。そんな悩みに心理カウンセラーで僧侶の羽鳥裕明さんが寄り添い、仏教と心理学の視点からヒントをくれるのがこの連載「心の駆け込み寺」。今回は、周囲の人のことを考えて自分が本当にやりたいことをためらってしまう、という人に読んでいただきたい内容です。「自利利他(じりりた)」という密教の教えが、あなたの背中をそっと押してくれるに違いありません。

構成・文/大屋奈緒子(日経ARIA編集長)

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