1月の前半が終わる今週、40~50代の働く女性向けWebメディア『日経ARIA』では、働き方の今とこれからを考える特集記事や、人気連載をお届けし、多くの方に読まれました。読み逃した方のために、記事を厳選して週末にお届けします。

◇◆ 今週、最も注目の記事は… ◆◇

 3連休明けの火曜にお届けした記事、4日間で一気に1230人もの方から「いいね!」をいただきました。放送作家たむらようこさんの連載。1ページ目の最後の言葉「私たちの繊細な仕事を、大きな力で踏みにじられる時代は、もう去年までで終わりだ」という高らかな宣言に、多くの方がそうだ、そうだ!と賛同している姿が目に浮かびます。

 具体的なエピソードはぜひ記事で読んでいただくとして、いい仕事をしたくても、外野からの注文が多すぎて振り回される悔しさ、諦めなどは、組織で働いている人なら一度は感じたことがあるでしょう。また、他人が全力で取り組んだ仕事を、さも自分の手柄のようにアピールする厚顔無恥な同僚(しかもその後出世している)の話など、どこの会社でも「あるある」なはず。でも、本当に悔しかったら、自分のためにも後輩のためにも、声を上げてみる。たむらさんが声を上げたらどうなったのか……。意外な結末が待っていました。

(日経ARIA編集長 大屋奈緒子)


TV業界は細やかな気遣いが大きな力に踏みつけられがち


◇◆ 見逃してませんか? 今週の注目記事7 ◆◇

スキー→仕事→温泉… 旅好きがハマるワーケーション

 旅は好きなほうで、海外も国内の離島も、細かな予定を立てずに一人で行っていましたが、会社員になってからはいわゆる繁忙期以外には旅に行きにくくなりました。それも勤め人の性よ……と自分に言い聞かせていたのですが、昨年の春から勤め先もほぼテレワーク。「あれ、どこでも仕事できるかも?」と気になり続けています。「ワーケーション」という言葉は、その中途半端な印象(失礼!)から、なんとなく遠巻きに眺めていたのですが北海道や長野・白馬での具体例を聞くと、新型コロナが落ち着いたらすぐにでも旅立ちたくなります。


ジョブ型雇用で会社はどう変わる?渦中の人座談会(上)

 「あ、うちの会社もだ」という方もいらっしゃるのでは。「ジョブ型雇用」という言葉、急に耳にするようになりましたね。「ゼネラリストとして歩ませてきたのに、今さら専門性を問われても……」「結局、リストラとセットなんでしょ?」といった不安や諦めが渦巻きそうですが、実際に導入が決定している企業や導入済の企業にお勤めの方に聞いたら、意外にも前向きにとらえている方も。なぜ? ……なかなか聞けない、他社の同世代のリアルな声を(上)(下)に分けて詳しくお届けします。


「なりたい自分」の種は心の中にある・心の駆け込み寺

 年の初め、今年こそは何かを始めたいけれど、その何かが見つからない……とモヤモヤしている方に、ぜひ読んでいただきたい記事。タイトルにズバリ書かれているとおり、「なりたい自分は、すでに種としてあなたの中に眠っています」と心理カウンセラーで僧侶の羽鳥裕明さんは指摘します。「自分にはできない」「誰かに笑われるかも」と決めつけずに、役を演じるつもりで自分の殻を破って一歩進む。こういう心の持ち方は、新しいことに挑戦する人が共通して語ってくれる内容だな、と日々取材をしていて痛感します。


限界突破!ビジネスに変革を起こす「アート思考」とは?

 デザイン思考については以前に日経ARIAでもご紹介したことがありますが、今回はアート思考について、メソッドを研究しワークショップを開催するボダイの町田裕治さんに教わります。3カ月連続するARIAアカデミーの第1回では、アート思考とデザイン思考の違いについても易しく解説。町田さんは取材時に、予定時間を大きくオーバーしながら、取材チームに粘土などを使ったワークショップを体験させてくれたそうです。今後の展開にもぜひご期待ください。


尿漏れの改善には「膣トレ」よりも普段の姿勢が大事

 尿漏れはARIA世代の女性には身近な悩み。ジャンプをともなう激しい運動をしたときにドキッとした経験が私にも何度かあります。今は、生理用ナプキンに並んで売られる尿漏れ用のナプキンが、種類も棚を占める割合も増えましたよね。もちろん備えあれば……ですが、筋力を戻せばもっと根本的な解決に。「膣トレ」はうまくできているのか分かりにくく、続けにくいので諦めていましたが、「普段から背筋を伸ばした姿勢でいる」ことで効果が出るとは! いいことを知りました。


英BBC「100人の女性」 唯一の邦人は広島の杜氏

 女性が活躍する業界・業種はこの何十年でかなり広がりましたが、日本酒造りの世界はまだまだ男性が主体の世界。全国に酒蔵が1200あり、女性の杜氏は40人くらいと聞くとやっぱり……と思ってしまいます。そんな業界において、「私自身は、女性だからという理由で仕事上不都合があったり排除されたりしたことはなかった」と話す今田美穂さん。昨年11月、英BBCの選ぶ「100人の女性2020」に日本人女性として唯一選出されました。歴史ある広島の蔵元から変革を起こしています。


仲良し母娘の絆が見えない壁になる 40代の婚活

 母との関係が良好なのは、ストレスがなくていいことのはず。ただ、あまりに母の意見を尊重しすぎたり、母からの干渉が強すぎたりすると、結婚するという娘の決断を鈍らせてしまう。そんな具体的なケースを、結婚相談所を主宰する仲人でライターの鎌田れいさんが描いてくれました。いつまでも自慢の「いい子」であり続ける娘、それをますます手放せなくなる高齢の母。考えさせられました。