蓋を開けてみなきゃ、人にはどんな悩みがあるのか分からない。笑顔でステキなあのARIAさんも、40~50年も生きてりゃ悩みの1つや2つありますよね。さて、今日はどんなお悩みが出てくるのでしょうか――。今回は「老け見え」にショックを受ける女性のお悩みに、タレントで茶道師範のルー大柴さんが回答してくれます。

ARIAさんの悩み グレーヘアにしたら一気にシニア扱い まだまだ気持ちは若いのに…ショックを受けています(51歳 みみこ) グレーヘアブームの影響もあり、私も自分を飾るのはやめようと思い立ち、毛染めをやめ、白髪を育て始めました。が、老けて見えるらしく電車で席を譲られたり、宅配便のお兄さんに「持てますか? 重いですよ?」と気を使われたりで、完全にシニア扱い。まだまだ自分は若いと思っているのに、かなり傷つきます。

回答者:ルー大柴さん(タレント・茶道師範)


藪からスティック(棒)に言っちゃうけど…

 みみこさん、藪(やぶ)からスティックに言っちゃうけどさ、だったらブラックヘアに戻せばいいじゃない。みみこさんからのお悩みを読んだとき、私は一番にそう思ったんです。

 だってまだフィフティーワンでしょ? ベリーヤングだよ! 「まだ若いですよね!」とマネジャーの増田くん(47歳)も隣で言っています。

 「もう自分を飾るのはやめよう」、そう思って「白髪で生きていくぞ」と決心したけど、いざグレーヘアにしたら老けて見られて席を譲られちゃった。ショックだよね。私の友達でもそういう人いるよ。森っていうんだけどさ、ちょっと老け顔なのよ。私より1つ下の64歳。電車で席を譲られてショックのあまり、駅員さんに「何歳から『優先』される席なんですか?」って聞いたらしいの。真面目だよね。

 そうしたら「60歳以上ならいいんじゃないですか」ってその駅員さんは答えたらしい。席を譲られるのが60歳としたら、みみこさん、まだあと9年もあるよ。

「『頑張って前へ進んで』とイージーに言うけれど、そもそも『前』っていう方向が正しいの? と考え直してみて。方向転換した先が『前』かもしれませんよ」
「『頑張って前へ進んで』とイージーに言うけれど、そもそも『前』っていう方向が正しいの? と考え直してみて。方向転換した先が『前』かもしれませんよ」