蓋を開けてみなきゃ、人にはどんな悩みがあるのか分からない。笑顔でステキなあのARIAさんも、40~50年も生きてりゃ悩みの1つや2つありますよね。さて、きょうはどんなお悩みが出てくるのでしょうか――。今回は、「コロナ禍以降、ネットで買い物をしすぎて止められない」という女性の悩みです。「断捨離」の提唱者、やましたひでこさんは、自分を上から見る「俯瞰(ふかん)」によって、あることをしてみるアドバイスをします。


回答者:やましたひでこさん(一般財団法人 断捨離代表理事)


「買い物を止めるための方策」は役に立たない

 コロナ禍が始まってから、社会では3密回避、ソーシャルディスタンスがどこにいっても求められます。そのため、私たちが生きていく上で大切な、他者との一体感や親密感が失われてしまいました。そして、毎日出掛けていれば見て見ぬふりもできた家の中の現実にも、向き合わざるを得なくなりました。

 こうした背景を踏まえて、「ネットで買い物が止められない」という悩みを考えてみましょう。

 まず、買い物をしてしまう自分を責めても、問題は全く解決しません。責めることでよけいに苦しくなるだけです。

 さらに、「こうしたら、ああしたら買い物を止められますよ」というアドバイスも無意味です。それは表面上の解決にすぎないから、ほぼ役に立ちません。買い物をしてしまうその背後にあるものに向き合わなければ、何の解決にもなりません。