蓋を開けてみなきゃ、人にはどんな悩みがあるのか分からない。笑顔でステキなあのARIAさんも、40~50年も生きてりゃ悩みの1つや2つありますよね。さて、今日はどんなお悩みが出てくるのでしょうか――。今回は、職場の友人との距離感に悩む女性に対して、心理カウンセラーの下園壮太さんが回答してくれます。

「女友達から距離を詰められ、心がざわざわします」(45歳女性 うさぎ)飲み会で仲良くなった同じ会社の他部署の友人。私が通い始めた習い事に通いたがったり、好きなアーティストのCDを聞き始めたりと、まねをされるのが苦痛になってきました。昇進が決まったのですが、「あの部署は全くいい噂は聞かないよ」と批判的に言われたりも。愚痴を言うと全面的に味方になってくれるいい人なのですが、あまり距離を詰められると心がざわざわします。

回答者:下園壮太さん(心理カウンセラー、メンタルレスキュー協会理事長)


人は主体性を失うと「不幸」と感じる

 うさぎさんの言葉で気づいたことがあります。「まねされる」「批判的に言われる」「距離を詰められる」――どれも受動的ですね。私たちが不幸と感じるときって、多くの場合、「やらされてる、やられてる」、つまり主体性を失っているときなのです。

 うさぎさんは、お友達との付き合いを自ら積極的に選択したのでしょうか? なんとなく巻き込まれて距離を詰められた。でも、「愚痴を言うと全面的に味方になってくれる人」という大切なつながり方もあるから、どう距離を取っていいか分からず、ざわざわしているのですね。

 実は、「まねをされるのが苦痛」というのもよくある悩みです。ただ、流行なんてまねっこの世界です。たまたまあなたが興味を持つものと友人が持つものが、重なっただけかもしれません。