蓋を開けてみなきゃ、人にはどんな悩みがあるのか分からない。笑顔でステキなあのARIAさんも、40~50年も生きてりゃ悩みの1つや2つありますよね。さて、きょうはどんなお悩みが出てくるのでしょうか――。今回は、インターネット関連が苦手だけど、上司として「できない」とは言えず、さらに苦手意識が強くなるという負のスパイラルにはまった50代の管理職女性に、トップアスリートのメンタルトレーニングを手掛ける田中ウルヴェ京さんが、ハッとさせられる答えをくれました。


回答者:田中ウルヴェ京さん(五輪メダリスト・メンタルトレーニング指導士)


 「できない」ことを、なぜ「恥ずかしい」と思うのでしょうか。上司は、管理能力にたけ、デジタル関連は誰よりも強く、業務スキルも高く、完璧な人間でなければいけないということでしょうか。そのイメージに追いついていない自分を、恥ずかしいと思っているということではありませんか?もしかして、この質問自体にも「恥ずかしくて答えたくない自分」がいることはありませんか? 「できない」ことは、恥ずかしいことではありません。むしろ、「できない」と言わないままでいる弊害のほうが大きいと思います。