蓋を開けてみなきゃ、人にはどんな悩みがあるのか分からない。笑顔でステキなあのARIAさんも、40~50年も生きてりゃ悩みの1つや2つありますよね。さて、きょうはどんなお悩みが出てくるのでしょうか――。今回は、運動しなくちゃいけないと思いつつ、なかなか重い腰が上がらないというお悩みに、トップアスリートのメンタルトレーナーとしてもおなじみの五輪メダリスト、田中ウルヴェ京さんが、ガツンと爽快に答えてくれます。


回答者:田中ウルヴェ京さん(五輪メダリスト・メンタルトレーニング指導士)

 答えは簡単。「やる」です。(笑)

 運動は、やる気が起きないとできないわけじゃありません。やる気があってもなくても、運動は「やることが可能」です。ご自身にとって必要だと思うなら、やる気を出す必要はありません。やればいいだけ、と申し上げるほかありません。

 そもそも「やる気」って何でしょうか。仮にやる気満々で運動を始めたとしても、時間の経過とともにつまらなくなってしまうかもしれませんよね。反対に、いやいや始めたのに、やってみると気持ちよくなって、運動不足解消目的だったはずが、運動そのものを好きになる場合もあります。心理学において「やる気」についてはさまざまな議論がありますが、やる気には種類があり、変化するものです。自分の望む種類の「やる気待ち」などせず、運動を始めるだけなのです。