蓋を開けてみなきゃ、人にはどんな悩みがあるのか分からない。笑顔でステキなあのARIAさんも、40~50年も生きてりゃ悩みの1つや2つありますよね。さて、きょうはどんなお悩みが出てくるのでしょうか――。今回は「長年勤めた会社を辞めて独立したいけれど、一歩踏み出す勇気が出ない」という43歳女性のお悩みに、元宝塚トップスターで女優の真飛聖さんがお答えします。
回答者:真飛聖さん(女優・元宝塚トップスター)
一つの会社で働き続けたことを誇りに思おう
会社を辞めて、独立してうまくいくのか? 生活できるだけの収入は得られるのか? 未来の保証があるわけではないので、一歩踏み出すのは相当勇気がいるし、不安や恐怖はどうしてもつきまといますよね。
勇者さんは新卒からずっと同じ環境で働いてきたことを気にされているようですが、転職をする方が多い中、一つの会社に20年も勤め続けてきたこと自体がまず素晴らしいなって思うんです。そこで培った経験やスキルは「宝」ですから、もっともっと誇りに思っていいのではないでしょうか。
「独身」であることもプラスに捉えるといいかなって。独身だからこそ、思い切って新たな環境に飛び出せる、という見方もあると思うんです。家族に気兼ねすることなく、目標に向かって全エネルギーを注げますからね。
ご自身の中で「やってみたい!」という強い思いや覚悟があるのなら、人生一度きりだし、チャレンジしてみたほうがいい。先のことはどうなるか分かりませんが、進んだ先にしか見えないものや、手に入らないものもあると思うのです。
私も2011年に、19年間在籍していた宝塚を引退して、女優という新しい世界に踏み出しました。その当時は、かなり勇気がいりました……。