蓋を開けてみなきゃ、人にはどんな悩みがあるのか分からない。笑顔でステキなあのARIAさんも、40~50年も生きてりゃ悩みの1つや2つありますよね。さて、きょうはどんなお悩みが出てくるのでしょうか――。今回は「女性ばかりの職場でいきなり部長に任命され、困惑している」42歳女性の悩みに、元宝塚トップスターで女優の真飛聖さんがお答えします。
回答者:真飛聖さん(女優・元宝塚トップスター)
そのポジションに選ばれた自分を認めてあげて
そんなバナナさん、いきなり部長に抜てきされるなんてすごいですよ! 社員が他にもたくさんいる中で「選ばれた」ということは、「そのポジションにふさわしい」と思ってもらえたということ。まずは会社から認められたことを自分自身で認めてあげてほしいです。
ご自身が思っているように、部下の方たちの中には少なからず複雑な思いを抱いている人もいるかもしれません。でも、「彼女に決まったんだから受け止めよう。支えよう」と前向きに捉えてくれている人もいると思うんですよ。そうした中で、あなたが「みんなとうまくやっていけるんだろうか」「私、嫌われていないかな」といつまでも周りを気にしていると、あっちこっちと芯がブレてきてしまう……。すると、メンバーたちも「ホントにこの部長に任せていいんだろうか」って不安になってくるんです。
最初は誰だって自信はないし、務まるかどうか分からないけれど、部署のトップの座をもらった以上、「やってやるぞ!」と腹を決めて、気持ちを切り替えたほうがうまくいくと思います。
私も宝塚時代は、一組に80人ほどの仲間と一緒だったので、トップ就任が決まった当初は「私にできるのかな」と戸惑いを覚えました。というのも……。