蓋を開けてみなきゃ、人にはどんな悩みがあるのか分からない。笑顔でステキなあのARIAさんも、40~50年も生きてりゃ悩みの1つや2つありますよね。さて、きょうはどんなお悩みが出てくるのでしょうか――。今回は、「雑談が苦手」という女性のお悩みに、HSPをはじめ敏感さから生きづらさを感じている多くの人たちの診療にあたってきた、精神科医の長沼睦雄さんがお答えします。


回答者:長沼睦雄さん(十勝むつみのクリニック院長)


子どもの頃から人と違うと思い続けてきた

 リリーさんは子どもの頃から繊細で敏感、豊かな想像力や感受性を持ちながらも、多くの友達が好むような話題や活動には入れなかったり、友達に合わせて話したり遊んだりすることはできても、心から楽しめなかったり、時には仲間外れにされたり嫌がらせを受けたこともあったのかもしれませんね。

 「雑談が苦手」「人と話が合わない」「世間話ができない」と感じるのにはいくつもの理由が考えられますが、その理由はひとつではありません。

 リリーさんのようなお悩みを抱える方の多くは、幼少期から「感覚過敏性」「イメージ直観脳」「自閉スペクトラム症」「抑うつ不安症」「アダルトチルドレン」「発達性トラウマ」「慢性疲労」を抱えている可能性があります。子どものころの自分の経験を思い出してみて、次ページのリストで紹介する内容に思い当たるものはありませんか?