蓋を開けてみなきゃ、人にはどんな悩みがあるのか分からない。笑顔でステキなあのARIAさんも、40~50年も生きてりゃ悩みの1つや2つありますよね。さて、今日はどんなお悩みが出てくるのでしょうか――。今回は「人生こんなハズじゃなかったのに…」と話すバツイチ、シングル女性の悩みに、タレントで茶道師範のルー大柴さんが回答してくれます。涙の最終回、ルーさんのこん身のエールを受け取ってください!

ARIAさんの悩み 「私の人生、こんなはずじゃなかった」週に一度は、この思いが込み上げます(50歳女性 レオさん)50歳になり、週に1度は「私の人生、こんなはずじゃなかった」と思ってしまいます。バツイチ、シングルで、馬車馬のように働く日々。結婚生活を10年間共に送っていた元夫とは、子どもができませんでした。20代の頃に描いていた未来予想図からはずいぶんかけ離れた現実。後悔しても仕方ない、と分かっていても、どうしてもこの思いにとらわれてしまいます。

回答者:ルー大柴さん(タレント・茶道師範)


これまで、真面目すぎたのかもしれない

 若い頃に思い描いていた未来予想図と現実が違う――レオさんのように、自分のライフを振り返って「これでよかったのかな」と思うこと、きっとみんな大なり小なりあるんだよね。

 それで「ま、いっか」って思う人と「このままでは嫌だ」と思う人がいるとしたら、レオさんは後者なんだ。そう思うということは、夢があったということだよね。バツイチ、シングル、馬車馬、子どもができずアローン……言葉を並べると全部が悲しい響きに聞こえてくる。でもレオさん、ちょっと厳しいこと言うよ。

 これまで、「真面目すぎた」んじゃないかな。「井の中のフロッグ オーシャンを知らず」なんて言うけど、今、視界が狭まりすぎているのかもしれないよね。

 もう一つ、「50歳」という年齢を重く受け止めすぎないで。アメリカなんてさ、34歳の人妻の女優さんが高校生の役なんて演じるのよ。日本のように「50歳なんだ」「へぇ」なんて年齢だけで価値をとらえるのは残念なことだと思う。エイジ・イズ・ジャスト・ア・ナンバー。そう、年齢は数字でしかない。

これまでの66年間の人生、ティー道、サウザンド利休の教えから学んだことをベースにARIA世代のあらゆるお悩みに答えてくれたルー大柴さん。今回が涙の最終回、「60歳を過ぎても少しずつ進化している」と話すルーさんの最後のエールです!
これまでの66年間の人生、ティー道、サウザンド利休の教えから学んだことをベースにARIA世代のあらゆるお悩みに答えてくれたルー大柴さん。今回が涙の最終回、「60歳を過ぎても少しずつ進化している」と話すルーさんの最後のエールです!