蓋を開けてみなきゃ、人にはどんな悩みがあるのか分からない。笑顔でステキなあのARIAさんも、40~50年も生きてりゃ悩みの1つや2つありますよね。さて、きょうはどんなお悩みが出てくるのでしょうか――。今回は、HSPをはじめ敏感気質から生きづらさを感じている多くの人たちの診療にあたってきた、十勝むつみのクリニック院長の長沼睦雄さんがお答えします。


回答者:長沼睦雄さん(十勝むつみのクリニック院長)


まずは自分を知るところから

 yumeさんは、周りの人に比べて敏感すぎる神経をお持ちで、刺激への感受性が高い方なのでしょう。このような方は、敏感すぎて生きづらいと感じている方が多いのです。

 これは生まれ持った気質で、病気というわけではなく、治しようがない個性なのです。まずは自分がどんなことに敏感に反応してしまうのかを知ることが大切です。自分は人とは違う性質であると認識すること、その性質をよく知ることで、敏感すぎる気質と上手に付き合っていくことができます

 詳しくチェックしないと分かりませんが、人一倍感受性が高く心身共に影響を受けやすいHSP(Highly Sensitive Person)かもしれません。

 HSPは、米国の心理学者、エレイン・N・アローン博士が1996年に提唱した概念です。HSPは、人に同調しやすく、人の気持ちに敏感で共感能力が高く、責任感や正義感が強い真面目な性格を持つため、人に影響されて神経を高ぶらせるので疲れやすかったり、生きづらいと感じたりします