もう動揺しない。「アラフィフって最強ですね」

長崎 ベビーアクアティクスを経験した3人の娘たちも今や25歳、22歳、20歳になりました。娘たちの意思を尊重しながら育てたので、長女はフリーランスのミュージカル俳優、大学4年生の次女はリモート面接で就職内定を頂き、三女はイルカ調教師の卵とそれぞれ好きな道に進めたのがうれしい。娘たちはみな母親思いなんです(笑)。

―― 今の長崎さんはとても幸せそう。なのに、なぜいまだにつらかったロス五輪の夢を見るんでしょうね。

長崎 きっと心の引き出しが違うんでしょうね。でも最近は、もう動揺したり自分に戸惑ったりすることはなくなりましたね。理由は……きっと50歳を超えたからですね。この7月に52歳になったんですが、50歳になった途端に怖いものがなくなりました。もう、アラフィフって最強だな、って思いますよ(笑)。これからは日本だけでなく、海外にもベビーアクアティクスを広げていきますよ。

取材・文/吉井妙子 写真/稲垣純也 撮影協力/シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル