ベビースイミングで初めて見た笑顔とふれ合い

長崎 周りの赤ちゃんたちもみんないい笑顔をしていました。赤ちゃんばかりではありません。そのママやパパ、あるいは孫を連れてきたおじいちゃんなど大人もすてきな笑顔を浮かべていました。私にとってプールは必ずしもいい思い出ばかりではなかったけど、ベビースイミングでは、自分が泳いでいた時には見たことがなかった人間の笑顔やふれ合いなど、新たな発見があったんです。

 それでもっとベビースイミングを知りたくなり、教室の先生に相談したところ、自分で教室を開くことを勧められました。1998年のことです。学びを深め、独自のプログラムのベビーアクアティクス教室を始めました。

ベビーアクアティクス教室でのひとこま。子どもと一緒に親や祖父母も参加していた
ベビーアクアティクス教室でのひとこま。子どもと一緒に親や祖父母も参加していた

長崎 ベビーアクアティクスの対象は生後6か月から2歳まで。水泳の技術を教えるのではなく、水を好きになってもらうことを主眼としています。そしてママやパパには思いっ切り子どもとふれ合ってほしい。

 今、私の教室に通う若いママやパパは、私のことを知らない人がほとんど。(長崎さんの現役時代を知る)彼らの両親に勧められてくる人も増えました(笑)。だから最近は、幼児に水の楽しさを教えると同時に、子育て支援の側面も大きくなっています。