上質なもので自分を鼓舞していきたい

 言葉に説得力を持たせるために、外見を気遣うことも怠らない。国内外で性別年齢を問わず様々な人に会う上でのモットーは、「自分の気持ちが上がる装いをすること」。もちろんTPOは意識するが、好きな服を着ていれば気持ちよく仕事ができるし、自信も湧いてくるからだ。

 もうひとつ、昔から年齢よりも幼く見られることが多かったという永山さんの洋服選びの基準は、こだわりが感じられて、着るときちんと見える服。昔からキレイめのアイテムを選ぶことが多かったそうで、「丁寧に作られている服が好きなので、作り手の思いを感じられるブランドを選びます」。

ピアスと同様、スクエアモチーフとダイヤモンドを重ねたバーが胸元でやさしく揺れるプラチナ・ペンダント(160,000円/イトイ)。その日の装いに合わせてチェーンの長さを調節することも可能だ。<br>■<a href="http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=404393" target="_blank"><b>ペンダントの詳細はこちら</b></a>
ピアスと同様、スクエアモチーフとダイヤモンドを重ねたバーが胸元でやさしく揺れるプラチナ・ペンダント(160,000円/イトイ)。その日の装いに合わせてチェーンの長さを調節することも可能だ。
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 40代に入り、その思いはますます強くなった。対外的にも、また自分を鼓舞する意味でも、上質なものをまといたい。トレンドを買い換えていくより、長く使えるものを選びたいと感じるようになったという。それはジュエリー選びにも当てはまる。

 日々のコーディネートにジュエリーは欠かせないという永山さんが、特に好きなのはピアス。髪の毛をアップにすることが多いため、ピアスで顔まわりを彩ってワンポイントに。「気に入ったピアスをつけているだけで気持ちが上がるし、忘れると何の武装もしていない気がして不安になる」ほど、大切な相棒とも言えるジュエリーは、ホワイトからゴールドまでいくつも持っているが、プラチナを身につけてみて、まず感じたのは「重厚感と輝き」。

 プラチナ・ジュエリーは他の貴金属と比べて圧倒的に純度が高く、18金の純度75%に対して、日本のプラチナ・ジュエリーの多くは純度が90%。まじりけがなく、素材そのものが輝きを放っているため、地金そのものから端整で凛とした美しさが雄弁に伝わってくるようだ。

 実際にプラチナ・ジュエリーを身につけるとき、その耐久性も大きな魅力。プラチナはとても安定した金属なので変質・変色する心配がなく、仕事や家事育児で忙しい手にもしっくり馴染み、変わることなく輝き続ける。

 年齢や流行を超えて、いつもそばに寄り添い、内側から輝き続けるプラチナ・ジュエリーの美しさ。それは、「本質」を大切にする女性の姿勢と共鳴し、その姿をより鮮やかに印象付けてくれるはずだ。

 「お気に入りの洋服もジュエリーも、自分に自信を与えてくれます。こう見せよう、と狙うことはないけれど、年齢や立場に相応の振る舞いをするために自分を鼓舞してくれる、お守りのようなもの」と永山さん。プラチナ・ジュエリーは、まさにARIA世代を飾るにふさわしい価値を宿しているといえるだろう。

気品を添えてくれるプラチナ・ジュエリーという選択

 しなやかで耐久性に優れるという特性を持つプラチナは、20世紀初頭、精緻な細工を可能とする素材としてカルティエに見出され、後に「プラチナ革命」と称されるジュエリーデザインの大変革をもたらした。精錬にも加工にも非常に高い技術が必要だが、その分非常に繊細な意匠を実現することができる。ダイヤモンドを最も美しく見せるとも言われ、名門ジュエラーがこぞってプラチナ・ジュエリーを手がけるのも納得の、まさに選ばれた貴金属といえるだろう。

 ARIA世代なら、希少なプラチナと手の込んだデザインの贅沢なコラボレーションを楽しんでみたい。たとえば「天の川」をテーマにしたソノリテのプラチナ・ペンダント(1,100,000円/写真左)は、満天の星空を表現し、見る人の目を惹きつけて止まない。

 ギンザタナカのプラチナ・ピアス(54,538円)は、プラチナならではの艶やかな美しさを引き立てるシンプルデザインが魅力。中空なので着け心地が軽やかなのも嬉しいポイントだ。同じくギンザタナカのプラチナ・リング(87,038円)は、ボリュームと輝きを楽しめる三連リング。C型のデザインでサイズ許容範囲が広く、その日の気分で違う指に着けて楽しめる(いずれも写真上)

 自分に似合う装いを知っているARIA世代なら、チェーンを自在にアレンジできるマグネット入りのプラチナ・ネックレス(ハローミー、プラチナ/315,000円)も楽しめるだろう。一連や二連、Y字など首元にはもちろん、バングルとしても多彩な付け方が可能だ。

 ラ・ソマのプラチナ・リング(280,000円/写真右上)は、刻々と変化する砂漠の表情からインスパイアされたコレクション。複雑に絡み合った立体感は女性の肌をより美しく引き立ててくれる。

 「美しい日本の自然とともに育まれた美の文化を守りたい」というコンセプトを持つジャパニーズ・ジュエリーブランド「JS」のプラチナ・リング(550,000円/写真右下)は、イエローダイヤを挟み込んだ立体的なデザイン。熟練の職人により丁寧に施された「シルキーカッティング(つや消し)」がモードな雰囲気に。

 いずれのジュエリーも、プラチナならではの輝きと優れた意匠を存分に味わえる。身につける人に華やかさと気品を添えてくれるプラチナ・ジュエリーとともに、これからのステージを楽しもう。

紹介したプラチナ・ジュエリーの詳しい情報はこちら

■プラチナ・ギルド・インターナショナル公式HPでは、プラチナ・ジュエリーのお手入れ方法や、プラチナにまつわる最新トピックスを紹介しています。
https://www.preciousplatinum.jp/
プラチナ・ジュエリーのお手入れ方法
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永山祐子さん
1975年東京生まれ。1998年昭和女子大学生活美学科卒業。1998~2002年青木淳建築計画事務所勤務。2002年永山祐子建築設計設立。主な仕事、「LOUIS VUITTON京都大丸店」、「丘のある家」、「ANTEPRIMA」、「カヤバ珈琲」、「SISII」、「木屋旅館」、「豊島横尾館(美術館)」、「渋谷西武AB館5F」、「女神の森セントラルガーデン(小淵沢のホール・複合施設)」など。ロレアル賞奨励賞、JCDデザイン賞奨励賞(2005)、AR Awards(UK)優秀賞(2006)「丘のあるいえ」、ARCHITECTURAL RECORD Award,Design Vanguard(2012)、JIA新人賞(2014)「豊島横尾館」、山梨県建築文化賞、JCD Design Award銀賞(2017)、東京建築賞優秀賞(2018)「女神の森セントラルガーデン」など。現在、ドバイ国際博覧会日本館(2020)、新宿歌舞伎町の高層ビル(2022)などの計画が進行中。http://www.yukonagayama.co.jp/

取材・文/宇野安紀子 写真/木内和美 撮影協力/コナスアンティークス 構成/横濱啓子(remix-inc.)