鈴木六夏　再婚へとつながった「35歳で手放したモノ」

今年40歳を迎えたばかりのモデル・鈴木六夏さん。10歳の男の子を連れて、2016年に再婚。2017年には女の子も誕生し、ステップファミリーとして新たな家庭を構築中。現在の夫と巡り合い再婚し、今安定した家族関係を築けている理由とは？　過去のある「取り組み」について振り返ります。

自信が持てず、つらかった若い頃

　今の私には「いつも自分のことを好きでいられる」力が備わり、そのおかげで安定して家庭を営むことができていますが、そこに至るまでには色々と悩んだ時期もありました。以前「シングルマザーをやってきてよかった」でも書いたように、もちろん子どもを1人で育てる不安などもありましたが、それ以前に昔の私は、いつも自分に満足できず、「みんなはすごいけど、自分はダメ」と自分に全然自信が持てなかったのです。

「試行錯誤の末、自分のことを好きでいられる力が備わりました」

　シングルマザーになりたての頃にご縁があって飛び込んだファッション雑誌の世界には、バリバリと働くパワフルな女性たちであふれていました。中にはシングルマザーやステップファミリーの方も多く、たくさんの勇気をもらっていた半面、「みんな、すごいなあ……」といつも周りと自分を比較して、自分に自信が持てずにいたのです。その頃はやっていた「自信の持ち方」のような自己啓発本を読んでみたりと、試行錯誤する日々が続いていました。

　そんな時「全ての現実は、自分の思考から作られている」という思考法に出合い、そのシンプルな考え方が、すっと入ってきたのです。人任せにするのではなく、自分で自分を満たしてあげられるようになる。そのときの私に一番必要だった考え方でした。このことがきっかけになり、分かっているようで分かっていなかった自分自身と、とことん向き合おうと思うようになったのです。