今年40歳を迎えたばかりのモデル・鈴木六夏さん。10歳の男の子を連れて、2016年に再婚。2017年には女の子も誕生し、ステップファミリーとして新たな家庭を構築中。今回は、夫と息子の男同士の関係について語ってもらいました。「パパ」と息子の距離がぐっと近づいたある出来事とは?

息子の期待を裏切ることが怖かった

 連載1回目『「今日こそパパ見つけてきてね」息子の激励』で、「息子が大事な相談事はパパにしかしない」というお話をしましたが、今回はそんな二人の関係が出来上がるまでのお話をしたいと思います。

 「出来上がるまで」なんて、そんな大げさなものでもなく、自然に作られていったものではあるのですが、思い返せば、印象的な出来事は幾つかあります。

 初めて息子と夫を会わせたのは、息子が10歳の頃。思春期にさしかかる年齢だったこともあり、会わせるかどうかすごく迷いました。「パパ」を欲しがっていた息子に「無駄に期待をさせてしまった」なんて結果になったら嫌だな、とか。大人の事情に巻き込みたくないなって。

「息子に夫を会わせるのはすごく迷いました」
「息子に夫を会わせるのはすごく迷いました」

 でも夫は、「子どもがいる人と付き合うのだから、子ども込みで付き合うのは当然」という考え方の人で、会ってみないことには何も始まらないと。私も怖がっていても仕方ないなと、1回会わせてみようという決意をしました。

 ドキドキしながら迎えたその日、今思えば夫も息子もお互い分かり合おうと一生懸命に会話をしていたように思います。同じスポーツが好きだったこともあり、私が案ずるよりも自然に、楽しく時間を過ごせてホッとしました。