「慎吾ママ」を世に送り出し、『めざましテレビ』『クイズ$ミリオネア』『サラメシ』など数々の人気番組を手がけてきた放送作家・たむらようこさん。20年前に、従業員が女性だけの放送作家オフィスを設立し、男社会のテレビ業界に一石を投じ続けてきたたむらさんが、テレビではたらく女たちのリアルをありのままにお伝えします。
「好きになったので! Hしてもいいですか?」——。
ある番組でのこと。男性アナウンサーがカメラを女性に見立てて、どのように「性的同意」を取るか体当たりで実演!
続いて、タレントのケンドーコバヤシさんも同じく性的同意を実演。
「俺はホント、出身が田舎の村で。その村の村民だけが……、引き継いでる病みたいなのが、あ、もちろん俺もかかってんのよ。女性と半月の夜に交わらなかったら……」——。
ケンコバさんらしい同意の取り方は、コラムの最後でお伝えしたい。
ニュースでもドキュメンタリーでもない、バラエティーで「性教育」
これは2021年6月に福岡のテレビ局、RKB毎日放送(以下RKB)でオンエアされた『今夜は、おしものハナシさせてください』という番組の1シーン。テレビで「性教育」を扱うことは長らくタブー視されてきたが、それをニュースの特集でも、ドキュメンタリーでもなく、楽しいバラエティーでやってのけた画期的な番組だ。
「性教育」は生きていく上で必要不可欠なものだ。しかし自分の大切な子どもたちに、どう教えていいか悩ましい。みなさんは性教育や、自分の性と、どう向き合っているだろうか?
コラム「テレビではたらく女たち」。今回は「性教育番組」の道を切り開いてきた3人の女、性教育テレビ三賢人について、みなさんにご紹介したい。勝手に性教育三賢人なんて呼んだらご本人たちに怒られそうではあるが。