「慎吾ママ」を世に送り出し、『めざましテレビ』『クイズ$ミリオネア』『サラメシ』など数々の人気番組を手がけてきた放送作家・たむらようこさん。20年前に、従業員が女性だけの放送作家オフィスを設立し、男社会のテレビ業界に一石を投じ続けてきたたむらさんが、テレビではたらく女たちのリアルをありのままにお伝えします。

 「ヤリマン甲子園というトークライブをずっとやってるんですけどね」――自称・日本一その筋に詳しい“地下編集者”が言う。

 「デートコース、お泊まりコース、トラベルコースがありまして」――女性専用デリヘルを経営する女性が軽やかに説明する。

 「卵子凍結するのに70万円かかりましたー」――ランジェリーメーカーを経営する女性社長が体験談を語る。

 「女にメシ作れなんて言う奴は斬首ものよ」――レジェンド田嶋陽子先生は、歯切れよくブッ込む。

 そのテレビスタジオには他に、脇毛を伸ばした写真をTwitterにアップして話題になった女性、フェミニスト活動に疲れて引退した女性、ツイフェミ(*)にかみつかれないか気がかりな女性メディア編集長。そして「ヤリマンとヤリチンで重さのイメージが違う(のは、おかしい)」と意見する、タレントのりゅうちぇるさんが並ぶ。

(*)Twitter上でフェミニズム的な発信をする人のこと

 こんな濃厚なメンバーのトークを仕切れる女は、あの人しかいない。そうSHELLY(シェリー)姉さん。コラム「テレビではたらく女たち」、今回はSHELLYさんの番組『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』(AbemaTV)を採録しつつ、フェミニズムの現在地をみなさんと一緒に観察したい。

レジェンド田嶋陽子先生(写真、左から2人目)をはじめ、濃厚なメンバーのトークを仕切るのは、SHELLYさん(写真、左から3人目)
レジェンド田嶋陽子先生(写真、左から2人目)をはじめ、濃厚なメンバーのトークを仕切るのは、SHELLYさん(写真、左から3人目)