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響くことば、刺さるコトバ 菊間千乃

菊間千乃 かっこいいキャリアより夢中になれるキャリア

「安定を捨ててでもやらなければ一生後悔する」と思ったから司法試験勉強中に退社を決めた


30代でアナウンサーを辞め、弁護士という新しいフィールドに挑戦した菊間千乃さん。自らの手でキャリアを選択してきた菊間さんが、心に響いた言葉や感じた事柄について語ります。今回のテーマは「キャリア」です。

私が弁護士を目指した理由

 「アナウンサーから弁護士へ、どうやってキャリアチェンジを考えたんですか」と、よく聞かれます。ほかにも「キャリアステップをどう考えていましたか」「キャリアパスをどうつくりましたか」など。講演を依頼されると、キャリアについての質問も多いです。

 私が弁護士になった理由は、「自分の人生を楽しく生きていきたい!」、それだけでした。

 弁護士という仕事が、社会的な責任もあり、かっこよく見えるのでしょうか。すごいですね、と言われることもありますが、実際は「人生を楽しもう」と思ったときに、私は、たまたま弁護士という職業を選択しただけで。自分の欲望に忠実に行動したってことでしょうね。

 キャリアの積み上げ方は、一人ひとり違って当然ですし、まして職業を他人の評価で決める必要なんてないです。みんなが憧れる資格だからとか、将来性がある資格だからということが基準ではないはず。キャリアアップのための勉強ではなく、勉強することで自然にキャリアアップにつながっていく。自分が興味のあること、楽しく続けられることをやるのが一番だと思います。

キャリアの積み上げ方は一人ひとり違っていいはず(写真はイメージ)
キャリアの積み上げ方は一人ひとり違っていいはず(写真はイメージ)

 好きなことやってお金がもらえるなら、こんな幸せなことはない。それはアナウンサー時代も思っていたし、弁護士になった今でも思っています。本当に好きなことであれば、最初はあまり稼げないビジネスでも、とことんやって「稼げるビジネス」に変えることもできるのではないでしょうか。

「努力する」ではブレークスルーできない

 ビームスの代表取締役、設楽洋さんから、「努力は夢中に勝てない」というお話を聞いたことがあります。誰かにやれと言われて始めるより、社員が自発的にやりたいことを夢中になってやったほうが成功する。「努力します」と言っている限りは、ブレークスルーできないのです。

 仕事や勉強に夢中になれる人は本当に幸せだと思います。会社にいることで守られたり、アイデンティティーが保たれたり、信用性が保たれたりする部分は確かにあるけれど、それと自分の達成感、満足感をてんびんにかけたときに見合ってなければ、会社を出るのも一つの選択肢かもしれません。

 私が35歳でフジテレビを辞めたときは、まだ司法試験に向けて勉強中でした。最初はアナウンサーの専門性として法曹資格を目指していたのですが、ロースクールに通って学ぶうちに法律の勉強に夢中になっていったんです。

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