弱みはメンバーが補えばいい。最強のチームを作る

塚本 強み、弱みを数値化したものを文脈で捉えるというのが大切なプロセスです。

 例えば、未来志向や最上志向が強く、業界No.1の商品を作る志向がもともとあるけれど、一人ひとりとの人間関係を築くための個別化や調和性が弱いマネジャーがいるとします。次世代に通用する商品を作りつつチームをマネジメントするためには、すべてが完璧であればもちろんいいのでしょうが、なかなかそんな人はいません。そこで、個別化や調和性が弱ければ、そこは(部下である)チームリーダーに補完してもらう、というチーム構成ができます。

 チームは一人ではなく、必ずメンバーがいます。自分の強みと弱みを把握し、強みは生かす。そして、弱みはチーム内で補完してもらうことで、最強のチームを作る。これが研修のゴールです。

 さらに、研修内容を管理職が現場でもっと生かせるように、任意の「インクルージョン研修」もあります。どういうものかというと、チームメンバーにも自分と同じように「ストレングスファインダー」を受けてもらい、結果をチーム内でシェアします。各自の強みを把握した上で、グループとしての目標や勝つための戦略を考えてもらうという内容です。今回、「マネジメントスタイル構築研修」を受けた40名中、30名以上がインクルージョン研修を受けたいと言っていました。

「自分の強みとなる上位5項目と、弱みとなる下位5項目の資質が分かった後は、それぞれを裏付ける仕事上のエピソードを自分で記入し、自分のマネジメントスタイルを言語化していきます」
「自分の強みとなる上位5項目と、弱みとなる下位5項目の資質が分かった後は、それぞれを裏付ける仕事上のエピソードを自分で記入し、自分のマネジメントスタイルを言語化していきます」