2030年までに、指導的地位に女性が占める割合を少なくても30%程度にすることを目標としている政府。全体としてはまだまだ低い水準ではあるものの、女性管理職を増やす取り組みや、ARIA世代の女性が長期的なキャリアプランを描けるような支援を行う企業も増えています。そこで、女性管理職研修をはじめ、女性の活躍推進を積極的に行っている企業を取材し、各企業の取り組みを紹介します。
第9回は、コンサルティングから、システム開発、ITインフラ構築など、ビジネスに必要なすべてのITサービスをフルラインアップでITサービスを提供しているSCSKです。女性がいきいきと活躍する企業を目指して、2012年に女性役員および管理職を100人にするという目標を設定し、各世代の女性社員が抱える課題に応じた研修プログラムを実施するなど、キャリア開発支援を進めています。
下編では、女性活躍推進プログラムを受講したSCSKビジネスソリューション事業部門AMO第二事業本部エンタープライズサービス部第一課課長筏井(いかだい)尚美さんに話を聞きました。
2人の子育てをしながら女性管理職に
―― いままでのキャリアについて教えてください
筏井尚美さん(以下、敬称略) 1995年に入社し、SEとしてプログラムの仕事をしていました。その後、基幹システムを取り扱う部署で導入後の保守やサポートを行っています。2013年に「マネジメント力養成プログラム」を1年間受けて、2014年から課長を務めています。現在、部下は16人。20代から50代まで年齢や性別もさまざまです。
私は比較的早く子どもを産んだので、2人の息子は今21歳と17歳。もうすぐ子育て終了のところまできました。そろそろ息子の友達が入社してくるのではないかと、ドキドキしています(笑)。