2020年までに、指導的地位に女性が占める割合を少なくても30%程度にすることを目標としている政府。全体としてはまだまだ低い水準ではあるものの、女性管理職を増やす取り組みや、ARIA世代の女性が長期的なキャリアプランを描けるような支援を行う企業も増えています。そこで、女性管理職研修をはじめ、女性の活躍推進を積極的に行っている企業を取材し、各企業の取り組みを紹介します。

 第8回は、キリングループです。2007年に女性活躍推進の取り組みをスタートさせてから、ワークライフバランスサポート休業制度や在宅勤務制度などの環境整備を充実させると同時に、女性リーダー育成施策に取り組んできました。2009年に開講した女性社員向けの研修「キリンウィメンズカレッジ」を、2014年には経営職を目指す総合職女性社員をターゲットに内容を一新。女性社員が経営職候補としての意識を高める研修を行っています。

 下編では、「キリンウィメンズカレッジ」を受講した、キリンビバレッジ マーケティング部ブランドマネージャーの田代美帆さんに話を聞きました。

2020年4月より「午後の紅茶」のブランドマネジャーに

―― いままでのキャリアについて教えてください

田代美帆さん(以下、敬称略) 2006年に入社し、2007年からキリンビールのマーケティング部で約7年「一番搾り」のブランド担当としてマーケティング業務に従事していました。2014年にキリンホールディングスのデジタルマーケティング部に異動し、約5年半デジタルマーケティングを担当、キリングループ各事業会社主要ブランドのデジタルマーケティングのプランニング、実行、SNSなどビッグデータ活用推進などが主な業務です。その間に第1子を出産し、1年ほど産休・育休をいただいています。

 2019年10月にキリンビバレッジのマーケティング部に異動し、「午後の紅茶」のブランド担当になり、2020年の4月から管理職として「午後の紅茶」ブランドのブランドマネジャーを務めています。

 現在、メンバーは10人。ブランドの将来的な戦略を立てつつ、CM製作や新商品開発など、「午後の紅茶」ブランドに関する全ての責任を担っています。「午後の紅茶」はキリンビバレッジのナンバーワン・ブランドのため、日々とても忙しいですが、弊社の商品をお客様に楽しんでいただくというのはやりがいのある仕事なので、楽しく仕事をしています。