上司と部下とは違う関係。人として認めることがメンターの役割

宮園 メンタープログラムは、「上司と部下」とは違う人間関係ができるというのがいいところだと思います。

 上司と部下の場合、仕事の能力で評価せざるを得ないけれど、メンターとメンティでは、パーソナリティーを理解し、いいところを引き出してあげることで仕事の成果にも結び付くのではないでしょうか。仕事の話だけではなく、人として認めてあげることがメンターの役割だと思っています。

 女性同士だから分かり合えることもあります。管理職全体の女性比率が少ないので、どう立ち振る舞っていけばいいのか、男性のネットワークに入りづらい場合、どう情報を取っていくのかなど、男性管理職と女性管理職の間にはちょっとした壁があるのは事実です。

 私自身も男性社会の中でキャリアを積むのは難しいと感じてきました。ですが、女性ということは1つの強みであり個性です。これからも女性管理職であることをポジティブに捉えて仕事をしたいと思いますし、そういう自信を持って働ける女性管理職を増やしていきたいです。

取材・文/平野友紀子 写真/鈴木愛子