2025年までに女性管理職比率を20%以上に

―― 日興アセットマネジメントの女性活躍推進の取り組みについて教えてください。

ステファニー 重要な目標の1つとして、2025年までに、管理職に占める女性比率を20%以上にすることを目指しています。20年時点で18%を超えたところですが、いい方向に進んでいると思います。従業員全体の1/3が女性なので、将来的には管理職全体の1/3が女性であるべきだと思っています。

 女性活躍推進を可視化するために、18年に日本国内の資産運用会社として初めて、国連の「女性のエンパワーメント原則(WEPs)」に署名しました。「トップのリーダーシップによるジェンダー平等の促進」や「機会の均等、インクルージョン、差別の撤廃」など7つの原則があり、それに基づいて企業活動の成果を評価し、報告・公表する点が素晴らしいと思っています。

 署名と同時に、「ウィメンズ・グループ」という社内のワーキンググループの活動も見直し、よりゴールを明確にしました。当社にはこのほかにもサステナビリティ活動に取り組むさまざまなワーキンググループがあり、誰でも参加することができます。今は80人ほどが参加していて、その多くが女性です。

 制度づくりの取り組みとしては、フレキシブルな働き方を追求。産休・育休を最大3年間提供したり、男性の育児休業取得を推進したりしています。

 さらに、女性がキャリアを開発・向上できる環境を提供しています。その機会が適切に提供されているかモニタリングしたり、純粋にパフォーマンスだけで社員が評価される仕組みを整備したりしています。管理職登用の機会がある場合は、ヘッドハンターから女性管理職候補者の情報を得るパイプラインも整えています。