9月20日(金)、3回目となる「日経ARIA読者交流会」が開催されました。就業後の19時、東京・虎ノ門にある日経BPセミナールームに読者が集結。今年7月掲載の特集記事「のるかそるか、早期退職。~45歳の地図~」でご登場いただいた、組織・人事コンサルタントの秋山輝之さんを講師に招き、40歳以上の転職事情を赤裸々にご講義いただくとともに、転職を想定したワークショップを実施しました。出会いと学びに満ちたエキサイティングな2時間を、当日の写真とともにご紹介します。
40代女性の転職未経験者は少ない?
会場に集まった読者は40人。今回は「転職」というセンシティブなテーマのイベントということもあってか、開始まで会場はピンと張り詰めた空気に包まれていました。
最初に日経ARIA編集長の大屋奈緒子があいさつをし、その場で転職経験の有無について来場者に挙手を求めたところ、9割以上が転職経験者と分かりました。これには一瞬、会場がどよめく一幕も。とはいえ、転職経験は30代までがほとんどで、多くの来場者は「40代からの転職事情」に興味津々の様子でした。
40代女性の転職は追い風? 向かい風?
今回ご登壇いただいたのは、組織・人事のコンサルタントでベクトル取締役副社長の秋山輝之さんです。冒頭で早速、40歳以上の転職事情について教えていただきました。
「ARIA世代が若手だった頃は終身雇用制度がまだ完全には崩壊しておらず、40歳を超えての転職はかなりハードルが高く、デメリットのほうが多いイメージでした。ところが今、40歳以上の社会経験豊富な世代が企業から求められています」
「今、ものすごく転職者が増えています。転職者が増えているということは、採用が増えているということ。採用が増えている理由は、団塊世代が大量にリタイアしたからです。それに対して、入社してくる新卒は人口も経験も少なく、リタイア組の穴を埋めるまでには至らない。だから企業は、働き盛りで経験豊富な40代を中途採用し始めたのです。特に女性。結婚や子育てなどライフステージの変化が落ち着き、次のステージを探し始める人が増えているからです」