私にとってARIAとは何か? 70人の読者が発表

 トークセッション終了後、来場した約70人の読者同士でグループを作り、「私にとってARIAとは何か」をディスカッションしました。グループごとに「ARIAとは」を1枚の紙にまとめて提示。ゲストの牛窪恵さんと網野麻理さんに、その中から目に留まったものを選んでいただきました。

来場者にARIAとは何かを書いて掲げてもらい、全員一致で気になった1枚が「袋とじ」
来場者にARIAとは何かを書いて掲げてもらい、全員一致で気になった1枚が「袋とじ」
来場者にARIAとは何かを書いて掲げてもらい、全員一致で気になった1枚が「袋とじ」

網野 「袋とじ」って、少年雑誌で女性の写真が載っているイメージですけど、それとは違うんですよね。

読者A 最初は「多様性」「前向き」「向上心」とか、きれいな言葉が出てきたんですけど、皆さんと話していくうちに、生々しいしリアルだし……モザイクなしといった言葉が出てきて、結局「袋とじ」という言葉に落ち着きました。

グループの読者が全員、一言を出し合って集約した結果が「袋とじ」でした
グループの読者が全員、一言を出し合って集約した結果が「袋とじ」でした

網野 すごい本質を突いてますよね。すてきです。

羽生 褒め言葉だったんですね……。生々しいですか、記事。

読者A 等身大の自分を見るような気がして。

羽生 ARIAを開発するときに、40~50代の女性向けのメディアって社内で説明すると、必ず「えっ!? おばさん向け?」とか「40~50代に何を発信するんだ」とか言われたんですよ。否定的な意見ばかり。

牛窪 どこの企業でもそういう反応ですよね! その世代向けの商品を開発するときって。

網野 私は日経ARIAのアンバサダーとして「日経xwoman Terrace」でブログを書かせていただいていますが、ARIAには本音が安心して言える雰囲気がありますよね

羽生 そういった読者との信頼関係を作り手としては意識しています。記事で「これを書くと炎上するかなぁ」と心配することもありますけど、読者の器がものすごく大きくて、すべて受け入れてもらっていますね。

「卒」に丸を付けて「日経WOMAN!」と力強く書いたグループがありました
「卒」に丸を付けて「日経WOMAN!」と力強く書いたグループがありました

牛窪 私は「卒 日経WOMAN」という言葉が気になりました。キーワードの1つは「卒」。ステップアップという意味かと思いますが……。もう1つはあえて「日経WOMAN」という、同じ日経BPのメディアを取り上げたところに、何か強い意思を感じました(笑)。理由を教えてください。

読者B 大学を卒業してからずっと働き続ける中で、女性の生き方は多様化しますよね。皆さん20代後半からキャリア形成で悩んだり、迷ったり。私は結婚をしないで仕事は続けてきて、そんな中、日経WOMANをときどき読んでいました。

 そして、40代になってなんとなくキャリアを積んできて、次のステップへ行こうとしたとき、自分にちょうどいいメディアがなかったんです。日経WOMANはアラサー向けなのか物足りないし、かといってビジネス誌は自分のキャリアとは距離があるし。もっと自分に合ったライフスタイルの情報を取り入れたいと思っていたときに、ちょうど日経ARIAが創刊されたので、すぐ読者になりました。

 そういった意味で、日経WOMANを卒業して、これから40代、50代を生きていく上での指針として読んでいます。

羽生 私どもの日経xwomanには、20~30代向けの日経doors、30~40代向けの日経DUAL、そして40~50代向けの日経ARIAがあります。最初、年齢ごとに分けるのはエイジハラスメントで、趣味が悪いんじゃないかって言われていたんですよ。「働く女性」はひとくくりでいいんじゃないかと。

 でも「転職」1つ取っても、独身、ママ、そして40~50代の管理職の転職って全然違うじゃないですか。そこで、よりセグメントされた情報をお届けしたくて、ARIAでは一歩先を行くメディアを目指しています。うれしいご意見をありがとうございました。

 ほかも、ユニークなご感想をたくさんいただきました。皆さんのご期待にお応えできるように編集部一同頑張ります。これからも日経ARIAをよろしくお願いします。

ほかにもユニークな一言、愛のある一言を寄せていただきました。あなたにとってのARIAは、この中にありますか?
ほかにもユニークな一言、愛のある一言を寄せていただきました。あなたにとってのARIAは、この中にありますか?
ほかにもユニークな一言、愛のある一言を寄せていただきました。あなたにとってのARIAは、この中にありますか?
ほかにもユニークな一言、愛のある一言を寄せていただきました。あなたにとってのARIAは、この中にありますか?

取材・文/高橋美穂 写真/稲垣純也