理想のリーダー像は「○○○」。ワークショップで意見交換
講演の後は、参加者が5つのグループに分かれてワークショップを実施しました。「リーダー像」の理想と現実、そして目指すべき方向性について、各自の悩みや課題を出し合い、あるべきリーダーの資質について意見交換しました。
ワークの後に、5つのグループで出した結論を発表。3人の登壇者がコメントしていきました。
グループAの結論:本当に正しいと思った意見は反対されても発言し続ける
発表者のコメント
「このグループでは、外国人が多い企業のリーダーがいたため、『発言し続ける』大切さが話題になりました。本当に正しいと思うことは言い続け、貫くこともリーダーには必要だと思います」
上瀧さんのコメント
「日本はこれまで『あうんの呼吸』が美徳でしたが、異文化圏の人には、きちんと説明しなければ伝わりません。共有したい志や正しいと思うことを伝える意識が大切ですね」
グループBの結論:傾聴力
発表者のコメント
「年齢の上下にかかわらず、部下の話を最後までしっかり聴くことが大切だと感じました。つい話の途中でさえぎって答えを先に出してしまったり、意見したりしてしまいますが、きちんと相手の意見を受け入れ、判断を任せる。この意識を持つようにすれば、部下はもっと意見や悩みを話しやすくなると思います」
片岡さんのコメント
「ポジティブ心理学で有名なタルベンシャハー博士も、リーダーには話を聴く力が一番必要だとおっしゃっています。『今ここ』に意識をおいて、しっかり話を聴くことです」
大西さんのコメント
「まず話を聞き、答えは本人に出させる。その結果、発言してもいい環境、つまり心理的安全性を感じる職場環境になるんです」
グループCの結論:心理的安全性
発表者のコメント
「うちのグループには、部下が全員、日替わりのアルバイト300人というリーダーがいました。その方の経験から、短時間での相互理解が難しい環境で、心理的安全性を確保できるリーダーが理想という結論になりました」
大西さんのコメント
「どのような組織でも、リーダーが間違いを認めて謝る行為は、『誰しも間違いはある』という安心感になり、働きやすさにつながると思います」
グループDの結論:感謝
発表者のコメント
「褒め上手で、組織のメンバーに対して感謝を忘れないことが、リーダーには必要だと思います。このグループでは、毎日必ず全員と話すように心がけている人がいて、それは心理的安全性につながる良い習慣だと思いました」
大西さんのコメント
「声がけは大切ですね。部下が自分の失敗を報告してきたとき、まず『報告してくれてありがとう』と感謝すると、ミスの報告漏れが減り、結果として改善できるようになりますよ」