「更年期=かっこ悪い」と思っていた

 今は誰の前でも堂々と話せますが、以前は更年期であることを周囲にからかわれることもあって、夫にすら言えずにいました。私自身が「更年期=かっこ悪い」と思っていたからです。クリニックに行くのが大幅に遅れたのも、更年期をネガティブに捉えていたことが原因です。大切な時間を台無しにしないためにも、せっかく一緒になったパートナーと仲たがいしないためにも、更年期かなと感じたら婦人科クリニックを訪ねてみるといいと思います。 

 更年期の治療を始めて、もう10年以上になりますが、今は「日々、快適」の一言。感情のアップダウンに振り回されないから、すべての人間関係がスムーズです。何より自分が楽でいい。50歳を超えて低用量ピルから、女性ホルモンを補う薬に切り替えましたが、副作用もなく快適なままです。

 吉野先生、そして低用量ピルに出合っていなかったら、今の自分はなかったと言ってもいいでしょう。もし更年期の症状を自覚し、誰にも言えず不安を抱えている方がいたら、ぜひ婦人科医に相談してみてください。ホルモンの揺らぎで見失っていた、「本来の自分」を取り戻せるはずです。

ARIA的、今宵はこのお酒で乾杯!
心をリラックスさせたいときは、「KOMASA GIN 桜島小みかん」

 感情の行き違いなどでイライラしたり、仕事がスムーズにいかないときは、リラックスを誘う甘い香りのクラフト・ジンを。ジンといえば海外産のイメージが強いかもしれませんが、昨今、本格焼酎や日本酒の蔵でも多く造られるようになりました。
 今回ご紹介するのは、鹿児島で本格焼酎、そしてジャパニーズ・ウイスキーも造る小正醸造の『KOMASA GIN 桜島小みかん』です。世界最小のみかんともいわれる桜島小みかんを使ったクラフト・ジンはグラスに入れた途端、爽やかな柑橘の香りがふわっと広がります。時間をかけてゆっくり飲みたいときはロックで、お風呂上がりはソーダ割りなど、シーンに合わせてさまざまな飲み方が楽しめます。

お酒データ

KOMASA GIN 桜島小みかん
3200円(税抜)/製造元:小正醸造

文/葉石かおり イメージ写真/鈴木愛子