「浮気でもしているのは?」と疑心暗鬼に

 別れ話を繰り返していた夫との仲も、すっかり元通り。更年期の症状がひどかったときは、離れて暮らす不安がストレスとなり、連絡が少しでも遅いと「浮気でもしているのでは?」と疑心暗鬼になっていましたが、症状が改善された途端、つきものが落ちたようにまったく気にならなくなりました。

 またこれを機に、これまで失敗を重ねてきたメールやスカイプでのやり取りを反省し、「大切な話は会ったときにする」とルールを決めました。離れている間の個々の時間も大切にできる上に仕事もはかどる。大きなけんかはまず、なくなりました。メールや電話の数=愛情の深さではないんですよね。「離れているんだから、コミュニケーションを必要以上に取らなくちゃ」と、勝手に義務化していたのかもしれません。今は最低限の連絡しかしませんが、その分、会ったときにはより会話が弾むようになりました。

更年期の症状が「つらい」ことを言葉にして伝えてみる
更年期の症状が「つらい」ことを言葉にして伝えてみる

 そして更年期の症状が落ち着いたころ、初めて夫に「女性の更年期がいかにつらいか」を話すことができました。吉野先生からも夫に更年期について話をしてもらい、だいぶ理解してもらえるようになりました。

 たくさんの失敗を通して感じたのは、「更年期による症状について夫婦できちんと共有しておくことが大切」だということ。特に毎日顔を合わせるわけではないデュアルライフを送る夫婦にはマストですね。