メイクアップアーティストの草分けとして60年以上にわたり美容の仕事の最先端にいる小林照子さん。84歳を迎えた現在もなお、現役のトップアーティスト、美容研究家として活躍し、後進の育成にも注力しています。
そんな小林さんにARIA世代の女性が、自分の印象と中身のギャップ、メイクの悩みなどを相談。「なりたい自分」に近づいてキャリア、プライベート共に毎日を生き生きと過ごすための「開運メイク」を教えてもらいます。
BEFORE
・頬にうっすらシミがある
・目の下のクマが目立つ
・アイメイクはほとんどしていない
小林照子さん(以下、敬称略) はじめまして。プロフィルを拝見したところ、鶴賀さんは女性のためのコーチングスクールを主宰されるなど、ご自身が発信者となってさまざまな活動をされているのですね。
鶴賀奈穂乃さん(以下、敬称略) はい。ひとりでも多くの女性に、自分らしい生き方、働き方を提案するため、『UKA(羽化)』という女性のための学びのコミュニティーを11月27日にオープンする予定です。結婚、出産、離婚だけでなく、夫の転勤、離職、親の介護など、自分の意志と関係なく生き方の方向転換を余儀なくされることが多い日本女性が、コミュニティを通じて多様な生き方、働き方を学び、自分軸で人生をクリエイトしてほしいと願っています。
小林 素晴らしい。知的で上品な雰囲気をお持ちですし、鶴賀さんについていきたい! と思う女性はたくさんいるのではないかしら。
鶴賀 そうだと良いのですが、実はメイクにあまり自信がなくて……。メイクをするのにあまり時間をかけたくないので、いつもベースメイクをして眉を整えた後は、リップを塗るくらいで済ませてしまっています。
でも、女性向けの新しいプロジェクトをスタートさせたことを機に、メイクで自分のキャラクターを表現していけたらいいなと思うようになりました。
今日は、チカラ強さと同時に、親しみやすさや話しかけやすさも感じさせるようなメイクを教えていただけますか。
小林 鶴賀さんにはお会いしたばかりですけど、もうすっかり親しみやすさを感じていますよ。ただ、品の良い顔立ちをしている女性は40代以降、保守的な印象を与えやすいのも事実。「普通のことを、普通にしか話してくれなさそう」と思われてしまうと、管理職やトップとして仕事をする場合にはちょっとソンですよね。メイクでイメージチェンジするのは確かに大切なことです。
鶴賀 その場合、メイクのポイントとなるのはどの部分なのでしょうか。
小林 意外に思われるかもしれませんが、実はとても重要なのがベースメイクです。ファンデーションを肌全体に均一に塗り広げたメイクでは平たんな仕上がりになってしまい、のっぺりした印象を与えがち。濃淡をつけると陰影によってキリッと締まった印象になりますし、さらに血色感をプラスすると明るく親しみやすい雰囲気にもなります。同性の好感度が確実にアップしますよ。
ではさっそくメイクを始めましょう。
鶴賀 わあ、楽しみです! よろしくお願いします。