「きれいにやせる」と話題のジムや「大人の学び」ができる教室、副業になりそうな趣味や、ひとり時間が充実しそうな休日の過ごし方――。いろいろ試したいけれど時間がつくれない「欲張りARIA」のために、ARIA編集部が編集費に頼らず、自腹を切って試してご報告します。今回は、密を気にせず楽しめて、気分転換&運動不足解消にもお勧めの長距離サイクリングです。

念願だった、水辺を走る長距離サイクリング

 千葉市に住んでかれこれ40年以上になりますが、わが千葉のよいところは、適度に都会で適度にのどかなことです。のどかさを楽しめるおでかけスポットの一つが、東京湾に注ぐ花見川に沿って整備された約13キロのサイクリングコース。私もたまに下流の区間を自転車で走りに行きます。

 花見川は上流へ行くと名前が新川に変わり、こちらも川に沿って自転車道が整備されています。さらに先へ進むと西印旛沼、北印旛沼沿いにも自転車道があり、これらを経由して利根川へ向かう全長50キロあまりのルートがサイクリストに人気です。いろんな人がインターネット上に走行記をあげていて、それを見ては「私も一度、利根川まで走ってみたいなあ」と思っていました。

 50キロ。日ごろから体を動かすことに慣れている人には、さほど大変な距離ではないのかもしれません。が、子どもの頃から運動が苦手な完全インドア人間にとっては未知の領域です。体力的にかなりの不安を感じる一方、コロナ禍で外出に神経を使う昨今、人との接触を気にすることなく、自然豊かな水辺を走れば爽快感もひとしおのはず。暑い夏も過ぎた今が絶好のタイミング!と、実行に移すことに決めました。

 服装は、アウトドア用のTシャツ、ジャケット、パンツにスニーカー。今回は長距離を走るということで、安全面を考えてヘルメットをネットで購入しました。あとは、自転車専用のナビゲーションアプリ「自転車NAVITIME」をスマートフォンにダウンロード。「サイクリングロード優先」をはじめ、「坂道が少ない」「大通り優先」など複数のルートを検索できるプレミアムコース(iPhoneの場合、月額250円。金額はOSや決済方法により異なる)に登録しました。

ネットで口コミなどを検索し、選んだのが「bern(バーン)」というブランドの軽量タイプのヘルメット。購入価格は約9000円でした(猫は付いてきません)
ネットで口コミなどを検索し、選んだのが「bern(バーン)」というブランドの軽量タイプのヘルメット。購入価格は約9000円でした(猫は付いてきません)
お茶とみかん、ドーナツ、「クルミッ子」(大好物の鎌倉のお菓子)をおやつに持って行きます
お茶とみかん、ドーナツ、「クルミッ子」(大好物の鎌倉のお菓子)をおやつに持って行きます

 ルート検索によると、出発地点の「稲毛海浜公園(検見川の浜)」から、ゴール地点に設定した利根川沿いの「水と緑の運動広場」までは、総距離52.3キロ、所要時間は3時間11分。日が落ちるのが早い季節なので、朝7時にスタートすることにしました。

 11月の某週末、予報通りの晴天。朝の気温は10度くらいで少し手がかじかみますが、日中の予想は20度。そして風がないのは何よりです。さあ、出発!

スマホを自転車用のホルダーにセットし、アプリでルートを設定
スマホを自転車用のホルダーにセットし、アプリでルートを設定
出発地点の稲毛海浜公園。空気が澄んでいて気持ちいい。愛車はライトウェイの「シェファード シティ」というクロスバイクです
出発地点の稲毛海浜公園。空気が澄んでいて気持ちいい。愛車はライトウェイの「シェファード シティ」というクロスバイクです