ここのところ、新型コロナウイルスの感染者数が全国で増えていますね……。また緊急事態宣言が発せられたり、ステイホームが呼びかけられたりすることもあるかもしれません。再び家にこもる日々が訪れる可能性も考えて、「おうちにいたって、こんなに楽しめるんだぞ」という自腹体験談を編集部のメンバーに聞いてみました。

日経ARIA編集長 大屋(以下、編集長) そういえば、小島さんはこの間、おうちで酒蔵見学したって言ってましたよね。どんな感じでした(わくわく)?

日経ARIA編集部 小島(以下、小島) あれは……もう4カ月ほど前になりますね。7月18日に、蔵元が主催するオンラインイベントに参加しました。

酒蔵見学「おうちde蔵元」に参加してみた(編集部・小島)

小島 主催者は神奈川県・湘南唯一の蔵元、熊澤酒造。「おうちde蔵元」とは、クラフトビールを醸造するブルワリーをオンラインで見学できるというイベントです。職場の友人の呼びかけで社内のビール好きが集まって、グループで参加することになりました。参加料は5500円。家族や友人と一緒に参加してもOKです。

 「バーチャルツアーなんて、飲めないんじゃつまらないでしょ」と思いますよね。ところが開催の2日前に、熊澤酒造の「湘南ビール」、「横浜ビール」「横須賀ビール」という3つのブルワリーから、セレクトされたビールが各2本、合計6本が自宅に届くんです。それを飲みながらバーチャルツアーに参加する、というわけ。ビールと一緒に熊澤酒造の直営店特製のサラミも届きました。かなり気分がアガります。

オンラインツアー開催の2日前に、セレクトされたビールが各2本、合計6本が自宅に到着。一緒に特製のサラミも届きました
オンラインツアー開催の2日前に、セレクトされたビールが各2本、合計6本が自宅に到着。一緒に特製のサラミも届きました

小島 当日はビールをキンキンに冷やし、サラミのほかにも好きなおつまみを用意して、準備万端、夫と一緒に参加。私たちのグループ以外にもたくさん参加者がいて、3つのブルワリーの方が醸造所をリアルタイムで案内しつつ、それぞれのこだわりについて話してくれるのを聞きながら、ビールを味わいます。

 ショウガやシイタケ(!)を材料に使ったものや、人気のIPA(India Pale Ale=インディア・ペールエール、ホップを大量に使って作られるビール)、シュヴァルツ(ドイツ語で「黒」)など、どれも個性的でおいしいビール。説明を聞きながら飲むと、より味わい深く感じます。

 Zoom上のチャットを利用すると、蔵元に質問などもできます。同時に、グループメンバーだけのチャットでも情報交換や「次、これ飲みます!」などと「会話」をしていたので、釣られて結構なハイペースでビールが進みました。イベントが終わった後で、自分たちのグループだけでオンライン2次会を開催し、飲みながらビール談義や近況報告などで盛り上がりました。

クラフトビールを醸造するブルワリーを「一緒に」オンライン見学した、社内のビール好き。その後、オンライン2次会に突入しました
クラフトビールを醸造するブルワリーを「一緒に」オンライン見学した、社内のビール好き。その後、オンライン2次会に突入しました

編集長 もう写真を見ているだけでも楽しんでいるのが分かりますよ~。家でリラックスして飲みながら楽しめるなんて、これぞおとなの社会科見学。サイコーですね。実は私、10月から始めたプロボノ活動で日本ワインについてあれこれ調べていて、ワインでも同様のイベントがあるんですよね。参加してみようかな。

 次ページでは、私が9月に参加した「朝早くにパリをお散歩」するイベントについてご報告します。