音楽評論家、作詞家として50年以上のキャリアを持つ湯川れい子さん。国内のみならず世界中のスターやアーティストと親交を深めてきました。そんな湯川さんによる自筆のコラムです。世界中のアーティストとの交流、昨今のエンターテインメントについて考えていること、さまざまな土地を旅して感じていることなどをつづってもらいます。

GoToトラベルで東京が対象外になる前に行った九州の旅

 7月から8月にかけての今頃、静岡の山の中腹にある、小さな仕事部屋を兼ねた別荘のベランダには、食べ頃のブルーベリーが実をつけて、きれいな声で鳴く磯千鳥が、毎日いそいそと食べに通って来ていることでしょう。

 くやしいなぁ。本当なら今頃は、私も山籠りをしながらこの原稿を書いていたはずなのに、ご承知の通りGo Toトラベルキャンペーンも東京都民は対象外、東京から外に出ることには自粛の日々が、今も続いています。

例年の楽しみのひとつだった、別荘のブルーベリーも、今年は摘みに行くことができない
例年の楽しみのひとつだった、別荘のブルーベリーも、今年は摘みに行くことができない

 でも自粛が解かれていた7月の14日からの3日間は、仕事と私用を兼ねて、2泊3日の駆け足で、九州北部の3県を回ってきました。

 まだ正式な公表は出来ずにいますけれど、ネットで「山口きずな音楽祭」を検索して頂くと、幾つか簡単に見つかる事でしょう。