もう一人の友人は、この人もニューヨーク州出身のシンガー・ソングライターですが、10代の頃から天才少女として騒がれ、1975年には『17歳の頃』が全米第1位になる大ヒットとなり、アルバム「愛の回想録」も1位を記録。日本では『恋は盲目』がTVドラマの「グッドバイ・ママ」に使われたり、同じく「岸辺のアルバム」の主題歌に『ウィル・ユー・ダンス?』が使われたりと、70年代から80年代は日本でも大変な人気者だったジャニス・イアンです。

ナッシュヴィルでジャニスさんとの思い出。右はジャニスのレコードジャケット
ナッシュヴィルでジャニスさんとの思い出。右はジャニスのレコードジャケット
ナッシュヴィルでジャニスさんとの思い出。右はジャニスのレコードジャケット

数々の困難について語り合い、打ち解けた二人

 そんなジャニスが初のプロモーション来日をした1977年から、その後、彼女がマネージャーだった人にお金を持ち逃げされたり、結婚に破れた後トランスジェンダーである自分に苦しんだりしていた頃に、何回かしみじみと話したことから仲良くなって、3年近く前の2017年の8月には、当時ナッシュヴィルに住んでいたジャニスの家を訪ねています。

 そしてお母さんがジャニスの大ファンで、ファンクラブのメンバーだったことから、今は自分が米国のジャニスの娘のように出入りしているアンジェラ・アキさんとも、その時8月21日に、全米を横断するような形で見ることができた皆既日食を、ジャニスの家のプールサイドで、今は幸せな同性婚をしているジャニスたちと、バーベキューを楽しみながら見たものでした。

ジャニスさんと、アンジェラ・アキさんと3人で
ジャニスさんと、アンジェラ・アキさんと3人で