40代、50代に、肌の変化や体力の衰えを感じる人は少なくありません。そんなときこそ、美容の習慣や体のケアを見直す時期です。美容家・山本未奈子さん(47歳)は、40代半ばから重い更年期症状に悩まされ、3度の入院を経験。心身との向き合い方を日々模索しています。最終回では更年期の向き合い方について、自身の体験から一緒に考えます。

(1)肌が急に変化する更年期 スキンケアより大切なこと3つ
(2)40代からの肌投資は美容液に集中、他はプチプラOK
(3)山本未奈子 3度の入院、47歳更年期不調の向き合い方 ←今回はココ

43歳から月経周期が乱れ、更年期不調に悩まされる日々

 40代半ばに近づいたころから、私の “更年期”の波はやってきました。

 体の変化を自覚したのは、43歳のとき。それまで25日だった月経周期が乱れ始め、しばらくすると2週間くらいの間隔で生理がやってきたり、生理になったかと思えば少量の出血が何日か続いたり。時には2~3カ月周期が空くこともありました。

 更年期症状は個人差が大きく、月経周期の乱れ以外には、自覚症状がないまま更年期を過ごす人もいます。日本人女性の閉経の中央値は、50.5歳 といわれています。「閉経の前後のそれぞれ5年間」が更年期と呼ばれる時期に当たるので、閉経した後で「あの頃の不調は更年期の始まりだったんだな」と分かるのです。私の場合は、日常生活に支障をきたすほどだったので婦人科を受診したところ、女性ホルモン検査で閉経間近ということが分かりました。

 多忙な40代、50代の女性は、不調が現れても「更年期だから仕方がない」と、様子を見てしまうことが多いかもしれません。でも、自分の体に何が起きているかを知ることで少なからず安心できますし、解決策を見つけることもできるはず。月経周期が乱れ始めたら、婦人科に相談してみることを強くお勧めします。

 今回、フェムテックの分野で起業し、食や健康にもこだわってきた美容家の視点から、さまざまな更年期症状まっただ中の私の実体験をARIA読者の皆さんにシェアします。

「イライラやホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)、不眠、抑うつなど、代表的な更年期症状はひと通り経験しました」
「イライラやホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)、不眠、抑うつなど、代表的な更年期症状はひと通り経験しました」