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私のキャリアが始まった日

安藤和津 約13年続いた介護うつ「白黒の世界にいた」

(3)口から黒いものが飛び出した「うつ抜け」。うつを患っている間はずっと白黒の世界にいた


エッセイストや情報番組のコメンテーターとして多方面で活躍する安藤和津さん。子育て、夫の借金の返済に翻弄されつつ、仕事にまい進していた頃、母が認知症で寝たきりに。頑張りすぎたせいか「介護うつ」という暗く長いトンネルに吸い込まれていってしまいます。安藤和津さんのキャリアヒストリーを振り返る連載の最終回です。

(1)無収入同士で結婚した途端仕事が舞い込んだ
(2)夫が億単位の借金…働かざるを得なかった日々
(3)約13年続いた介護うつ「白黒の世界にいた」 ←今回はココ

信頼できるヘルパーさんになかなか巡り会えず介護うつに

 安藤さんの母に脳腫瘍があり、老人性うつと認知症も併発していることが分かった1998年ごろ。症状は徐々に進行して次第に寝たきりに。

 「寝たきりになってから、母は2時間おきに痰(たん)の吸引が必要になり、施設に任せるべきかどうか迷いました。でも、夫も娘たちも『施設に入れるのはかわいそうだから、大変だけどみんなで面倒を見よう』と言ってくれましたが、みんなで、と言っても、娘2人はまだ学生、夫は仕事が多忙で、現実に世話をするのが可能なのは私だったわけですが……(苦笑)。

 夫もおむつ替えをしてくれましたが、家族とはいえ下の世話は恥じらいがあるし、夫にはためらいがあるので、緊急時以外、まるっと任せることはできませんでした。

 ただ、母は家族が大好きだったので、家族の話し声が聞こえる家にいたからこそ、長く持ちこたえてくれたと思っています」

 ヘルパーさんも頼んでいたが、「当時は介護保険の導入直後で、ヘルパーさんも経験を積んでいない人が多く、転倒や誤嚥(ごえん)の危険性も理解していなくて、何回も救急車騒ぎになりました」と言います。そのため、介護の負担が安藤さんに重くのしかかり、安藤さんは介護うつになってしまいました。

寝たきりになってしまった母を介護していた頃の安藤さん
寝たきりになってしまった母を介護していた頃の安藤さん
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