栄養バランスを崩さず、「あれ、やせた?」と聞かれるくらいゆっくりやせる――。管理栄養士で料理研究家の藤井恵さんの新著『藤井恵の腹凹ごはん』から、太りにくい食べ方のヒントを教わります。今回は、食物繊維たっぷり、ゴボウの食べ方です。

甘辛いきんぴら以外のゴボウの食べ方に挑戦

 前回記事「太りにくいレシピ 毎日食べる3つの食材とは?」で紹介したように、腸にいい3つの食材、キノコ、海藻、発酵食を必ず取るようになってから太りにくくなったという藤井さん。今回の記事からは、それら3つ以外のの食材の、ダイエットに役立つ食べ方を教わります。

 藤井さんは、食物繊維の多い野菜も積極的に取るようアドバイスしています。食物繊維は、お通じを良くするだけでなく、食後の血糖値の上昇を抑える働きがあるとされています。そんな食物繊維たっぷり「ファイバー食材」の1つがゴボウです。

腸内細菌の餌となって腸の働きを良くしてくれるのが水溶性食物繊維。含有量は、身近な野菜の中ではゴボウがトップクラス
腸内細菌の餌となって腸の働きを良くしてくれるのが水溶性食物繊維。含有量は、身近な野菜の中ではゴボウがトップクラス

 ゴボウは、食物繊維のうち不溶性と水溶性の両方をしっかり含み、コーヒーでおなじみのクロロゲン酸というポリフェノールが豊富です。野菜の中で比較するとカロリーも糖質も、低いほうではありませんが、「かみ応えがあるため、満足感が得られるのでダイエットの味方になります」と藤井さん。

 ゴボウの食べ方では、甘辛い味付けのきんぴらや、豚汁などが一般的ですが、藤井さんは「酢と組み合わせると、飽きずに続けられます」と語ります。

 それだけでなく、酢は、1日大さじ1杯取るだけで、内臓脂肪が落ちたという研究結果があり、ダイエットに役立つ調味料としても知られています。

 次ページでは、そんなゴボウと酢を組み合わせ、常備菜にもなる「酢きんぴら」のレシピを紹介します。