忙しくて料理ができないときは、納豆をアレンジする

 忙しくて料理ができず、3つの食材を毎日取るのは難しい……というときも、納豆をベースに考えると簡単です、と藤井さんはいいます。

 「納豆に、小分けになった味付けなしのもずくやメカブを混ぜ、黒酢を加えます。これで、発酵食と海藻という2つの食材が一気に取れます」。味付けのもずくやめかぶを使ってもかまいません。「味付けタイプは甘みが加わっています。私自身はそれを避けたいため、味付けなしを選んでいますが、お好みでどうぞ」

 近著では、レンジで加熱したナメコにメカブを組み合わせたり、水切りヨーグルトをマッシュルームとあえたりするなど、この3つの食材を楽しく取れる「藤井レシピ」を紹介しています。

 「50歳を過ぎてからは、ダイエットは気になるものの、それよりも毎日を体調良く過ごしたい、という気持ちのほうが強くなりました。そのためには腸にいい食材が役立つと実感します。3つの食材は、実は外食やコンビニのお総菜ではたっぷり取りにくいんです。ちょっとだけ調理して、副菜などに加えてみてください」と藤井さん。

※近日公開の次回記事では、ゴボウのダイエットに役立つ食べ方をご紹介します。お楽しみに。

◆変更履歴:藤井さんが食べ方を変えた時期について、「50代で」を「40代で」に、「5年ほど前」を「10年ほど前」に修正しました(2020年7月8日)

構成・文/白澤淳子(日経ヘルス編集長)、川端浩湖 写真/野口健志 スタイリング/大畑純子

藤井 恵
管理栄養士、料理研究家
藤井 恵 ふじい・めぐみ/女子栄養大学卒。テレビ番組の料理アシスタントを経て、雑誌、書籍、テレビで幅広く活躍する。忙しい人でも簡単で作りやすく、ヘルシーなレシピに定評がある。『藤井弁当 お弁当はワンパターンでいい!』(学研プラス)がベストセラーに。近著は、『藤井恵の腹凹ごはん』(日経BP)
やせにくくなったと感じたら読む本
『藤井恵の腹凹ごはん』(日経BP/1400円、税抜)
藤井恵著。腸にいい3つの食材の食べ方から、食物繊維たっぷりの常備菜、時短になる味付け冷凍術など、藤井さんのワザを多数紹介。骨や貧血対策など目的別の献立づくりまでわかります。

アマゾンで購入する