20代、30代を仕事に学びにと忙しく過ごし、生活が落ち着いたアラフォー、アラフィフで婚活を始める女性が増えてきました。周りを見渡すと40代、50代で良きパートナーに巡り合った友人もちらほら。とはいえ、ARIA世代の婚活はそれほど甘くありません。結婚相談所を主宰し、仲人として数々のカップル成立をサポートしてきた鎌田れいさんが語る令和の婚活サバイバル術。今回は「婚活市場で成功する方法」です。

何人と出会ってもすぐ交際が終わってしまう

 「もう何年も婚活をしているのに、結婚できません。お見合いしてお付き合いに入っても、1度か2度食事をすると交際が終わってしまうのです」という40代女性の話をよく聞きます。なぜ、結婚にたどり着けないのでしょうか? そういう方たちは、そもそも婚活でのお付き合いの仕方が間違っているのです。連載の5回目は、『婚活市場で成功する方法』について、記していきます。

 先日、入会面談にきた依子さん(47歳、仮名)も、そんな一人でした。ため息まじりにこう言いました。

 「42歳のときに婚活を始めて5年になります。アプリと相談所を並行して、2カ所で婚活をしているのに、結婚相手に全く巡り会えません。『交際』はできるのですが、それが結婚に結びつかないんです

 そこで、どんなふうにお付き合いをしてきたのかを聞きました。

 「一度は食事に行くのですよ。でも、その後は何の音沙汰もない。そこから2、3週間後にようやく『週末、食事に行きませんか?』と業務連絡のようなLINEが来るんですが、その時の私の気持ちはすっかり盛り下がっていて。相手を気に入っていた時はこちらからも誘いますけど、返信が来るのは3日後か4日後。しかも、『食事? いいですね。仕事のスケジュール調整をして、また連絡します』と返信が来て、そこから1週間は放置。そうなると、『もう、いいや』という気持ちになってしまうんです」

婚活相手と1度は食事に行くのに、その後が続かない(写真はイメージ)
婚活相手と1度は食事に行くのに、その後が続かない(写真はイメージ)

 まさにこれが、婚活市場で結婚できない人たちの行動パターンです。私は、依子さんに、言いました。

 「生活圏内の出会いと婚活での出会いを、同じだと考えていませんか? この2つは、そもそも出会いの性質が違うんですよ。その違いを分かっていないと、婚活で結婚するのは、難しいんです

 そして、こんな説明をしました。