夫婦の3組に1組が離婚するといわれる時代。結婚に理由があるのと同様、離婚にもまた理由があります。離婚までの4つの「峠」を経験者に打ち明けてもらいます。

典子
(仮名、51歳、フリーランス広報)
27歳で結婚、45歳のときに離婚、現在は、専門学校生の長男、高校生の長女、次男と4人暮らし

峠1:違和感を抱き始めたとき

新婚旅行前日「お前の仕事は誰にだってできるんだから」

付き合っていたときは新鮮だった考え方の違い。でも…

 元夫は新卒で入った会社の同期でした。入社して間もなく付き合い始めましたが、彼は仕事人間。たまの休みにデートの約束をしても、家でゴロゴロ寝ているという状態でした。でも喜怒哀楽がはっきりした、話すと楽しい人ではありました。私とは好みも考え方も違いましたが、その違いを新鮮に、面白く感じていました。「性格が同じだと、落ち込んだときに一緒に落ち込んでしまうから、違うくらいでちょうどいい」と両親にも言われ、そんなものかと思っていました。忙しい合間を縫って交際を深め、彼の東京転勤をきっかけに結婚。ただ私は仕事を辞めたくなかったので、結婚したときは岐阜と東京での別居生活。結婚3年目にようやく同居しました。

 今思えば、違和感は当初から感じていましたね。初めて離婚したいと思ったのは、なんと結婚して2カ月、新婚旅行に行く前の日(苦笑)。お互い仕事が終わらず、旅行の準備などが予定通りにいかなかったとき、「俺の仕事は絶対人には任せられない仕事だけど、お前の仕事は誰にだってできるんだから、誰かに頼めば済むことだろう」と言われたのです。私はそれなりの責任感を持って仕事に取り組んでいたのに、彼はそんな風にしか思っていなかったんだと、とてもショックを受けました。結局、親に諭され新婚旅行には行き、何事もなかったように楽しんできましたが、今でもあの言葉は忘れられません。

 これは一例ですが、同居するようになってからけんかも増え、違和感は深まっていきました。

初めて離婚したいと思ったのは、結婚して2カ月、新婚旅行に行く前の日でした
初めて離婚したいと思ったのは、結婚して2カ月、新婚旅行に行く前の日でした