夫婦の3組に1組が離婚するといわれる時代。結婚に理由があるのと同様、離婚にもまた理由があります。離婚までの4つの「峠」を経験者に打ち明けてもらいます。

友香(仮名 41歳、看護師)
25歳で結婚、33歳で離婚。現在、1人暮らし。

仕事熱心な医師の夫と遠距離恋愛を経て結婚

 出会いは職場恋愛。研修医の彼と看護師3年目の私は、飲みに行った際に意気投合し交際し始めました。とても活動的な彼は仕事にも積極的で、交際1年目で救急車の受け入れを断らないことをコンセプトにしている、地域の中核病院へ転勤願を出したため、遠距離恋愛が始まりました。

 結婚願望はなかったのですが、仕事上多くの人のみとりの場に遭遇するうちに、自分の最期は大切な人に囲まれて過ごしたい、そのために家族を持ちたい……という意識が芽生えてきていたように思います。

 遠距離交際が1年を過ぎようとした頃プロポーズされ、私が彼の勤務先のほうへ引っ越し新婚生活が始まりました。

 彼の仕事は激務で、遠距離恋愛の頃と何ら変わらない、すれ違いの生活が続きました。それでも、彼のために食事を作り、週末一緒に過ごす時間を心待ちにしながら、新婚生活を楽しんでいたと思います。

 ただ、ケンカは絶えませんでした。見知らぬ土地で近くに頼る家族も友人もおらず、孤独を感じていた私は、彼が遅くまで飲み歩くことを快く思えませんでした。また、彼は在日韓国人で家族との関わり方への注文が多かったこともケンカの原因でした。

 結婚したら、妊娠して出産、育児に追われて……と、当然自分にもそういった人生が待っていると思っていましたが、なぜかケンカをするのは決まって排卵日。

 妊娠する機会を逃しているうちに、階段を上る際に息切れするようになり、運動不足かなと思っていたのですが、2カ月後貧血で倒れ、精査をしたところ再生不良性貧血と診断されました。

連載「実録 離婚までの4つの峠」では、みなさんの体験談を募集しています。男女問いません。実名は伏せて掲載いたします。

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