夫婦の3組に1組が離婚するといわれる時代。結婚に理由があるのと同様、離婚にもまた理由があります。離婚までの4つの「峠」を経験者に打ち明けてもらいます。

あや(仮名、51歳、自営)
36歳で再婚、47歳で2度目の離婚。現在は子ども1人と2人で暮らしている

学生時代の元カレと再婚 仕事が忙しくすれ違う日々

 元夫は高校時代の同級生で元カレでした。私は26歳のときに別の男性と結婚し、不妊治療をしているうちに心が離れてしまい、結婚から6年で離婚していました。離婚後に元カレと再会し、最初の離婚から4年後に再婚しました。

 結婚当初、私はクリエーティブ系の仕事で帰りは遅く、休日出勤することもしばしば。銀行に勤める夫も忙しく、朝6時には家を出て、帰宅は毎晩10時過ぎでした。せっかく結婚したのに、温かい手料理も食べられず、一緒に夕食を取れる日が月に1度あるかないか。週末一緒に出掛けることもできない生活に、夫は不満を募らせていたようです。

 週末私が仕事に行くと、夫が料理をして、「早く帰っておいで」というメッセージとともに写真が送られてきたこともありました。家事を分担するいい夫と思われるかもしれませんが、夫の手料理の写真やメッセージは、「俺はこんなにやってる」というアピールに思えて、大きなプレッシャーでした。

 夫は専業主婦のお母さんに育てられて、家事は女性がするのが当たり前と考えており、自分が十分な収入を得ているのになぜ私が働いているのかと、顔を合わせる度にけんかになります。私は夫が眠ってから家に帰るようになり、すれ違う生活に拍車がかかりました。

連載「実録 離婚までの4つの峠」では、みなさんの体験談を募集しています。男女問いません。実名は伏せて掲載いたします。

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