その人らしさや、生き方のスタイル。どうやらそれは、住まい方にも強くあらわれるようです。この連載ではシングルARIAさんのひとり時間の過ごし方、終の棲家考察、おひとりさま同志の助け合いなどを通じて、自立した大人の女性たちの人生観とすてきな住まいの関係を紹介していきます。第1回は都内の中古マンションをリノベーションした、演出家、鈴木裕美さん邸を訪ねました。

(上)この家は「ご機嫌な自分」が保証される場所 ←今回はココ
(下)来世は子だくさん母。今生は仕事と親友で十分

1年で100人以上の友達が訪れる、風通しのいい家

 見晴らしのよさと日当たり。吟味されたものたちと壁一面を埋め尽くす書籍に囲まれながらも、すがすがしい抜け感。

築37年の中古マンションをフルリノベーション。高台にある、見晴らしのいい部屋
築37年の中古マンションをフルリノベーション。高台にある、見晴らしのいい部屋

 この家に住むのは『フローズン・ビーチ』『かもめ』など話題の舞台を手掛け、演劇界をリードする演出家・鈴木裕美さん。

 大学時代、住居設計を専攻していたという鈴木さんが自ら意図し、図面を設計。築37年の中古マンションをリノベーションし、1年前から住んでいる。「越して来て1年ですが、のべ100人以上の友達が訪ねて来ている」という。

演出家 鈴木裕美さん。「これでもずいぶん捨てた」といいながら、壁一面の本棚。戯曲や写真集などの本が多く、どれも第一線で仕事をしてきた鈴木さんのかけがえのない相棒たち
演出家 鈴木裕美さん。「これでもずいぶん捨てた」といいながら、壁一面の本棚。戯曲や写真集などの本が多く、どれも第一線で仕事をしてきた鈴木さんのかけがえのない相棒たち